うたの一覧
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只野ハル
長時間の点滴採尿チューブ傷痕以外にも痛みが
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只野ハル
腹腔のパーツはポリプロピレンお弁当箱と同じ材質だ
4
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只野ハル
ドラマと同じ手術台タオル一枚で横たわる麻酔始まる
1
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只野ハル
点滴し介添えを受け手術着に着替え固くなってゆくカラダ
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詠み人知らず
うららかな 春の縁側 うとうとと格言集を 読むは至福よ
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詠み人知らず
ありがとう そのひと言で 生きられるあなたとわたしが ここにいること
2
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からえ
言葉には人の歴史があるらしい 私の歴史は三十一文字
5
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さる
風かわき Tシャツ姿の 若き人 自転車をこぐ イヤフォーンつけて
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銀ねず
時折は激しく降れる雨のなか光りかがやく今朝の乳房よ
2
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山本克夫
純水のペットボトルがおりなす虹色ひかりの屈折を最良の友として
3
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久地宗吾
それもまた愛しく感じるわたしの血、神を恨んで死ぬけがらわしさ
1
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紫苑
春キャベツのさっくり切れる清しさは心の奥の柔らかい場所
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赤橙黄緑
唇が確か動いていたけれど言葉が耳に入らなかった
2
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キタハラ
なにもない道でつまずく日々だけどやさしいうたを歌ってみたい
9
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笑能子
研ぎ澄ます言葉の行方見失う日々の暮らしは流れし故に
4
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大河千紋
我が夢のはじめをはりも知らぬまに姿は見えねど君の香ぞする
12
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大河千紋
限りあれば呑むほど酒は尽くものを誰が注ぎしや海に涙を
4
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大河千紋
世の中はつらきものとぞ思はれど波のをはりも知らぬ我が身よ
3
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栞
がむしゃらな一ヶ月が過ぎ少しだけ遠くになったあの日々思う
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詠み人知らず
コンビニの灯りにほっとするなんてあそこはただの物買うところ
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