うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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山本克夫
世界の屋上で鳩の言葉のわかる老人となって平和をかたる
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山本克夫
日常からの帰り道は竹林に分け入って史上最強の竹刀を作る
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山本克夫
カリウムの元素記号が判らない空のティッシュの箱をたたむ
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山本克夫
ひかりある動物図鑑さいあいの人類が記される最期のページ
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山本克夫
黒電話のなりだす夜はどことなくあなたの声から昭和史でした
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詩月恵
ふるえてるあなたのこころだきしめてあげるこんやはふたりぼっちね
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ケンイチ
溢れ出ることばのパレット僕に無い色に触れれば万華の絵巻
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浅草大将
寝ぬまじき閨に入るともかき起こす胸の思ひのいまだ残れば
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笑能子
一献の暖欲しくなる時もありあてがなき故見送るけれど
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詠み人知らず
最終の列車乗継ぎ降り立てば冷たき風に頬をなでられ
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谷川めぐむ
ひんやりと冷たい指に血液が流れていると切ってみて知る
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新田瑛
人生と同じように言葉にも意味がなければもっといいのに
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新田瑛
十八の春を迎えて君はいま万能ネギのように万能
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猿ノ丞狂介
九重の闇はあやなし梅の花都おもへど大宰府に散る
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只野ハル
放課後ティータイムのライブ聴く歌う片隅でひとり踏むステップ
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まるたまる
バイオリン優しく甘く奏でたい洋梨顎に挟んで気取る
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紫苑
君が教へ給へる詞は吾を見守るひかりとなりて道を照らさむ
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佐々一竹
勢いで口からはみ出た一言で軋む歯車二つ三つあり
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只野ハル
浮かびし迷歌消えて去く酔の帰り路千鳥足頬に寒風
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猿ノ丞狂介
月夜にはそれとも見えず美白女の服のみ見ゆる透明人間
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