うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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やんや
そっと箸で運ばれてく喉仏一等好きだった場所、あなたの
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知久
幕引きは切れよく短く潔く桜のような祖母の散りざま
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市川春水
来る世に咲くなら梅の姿にて花の香ながくかほらせよ君
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猿ノ丞狂介
はやき瀬にみるめおひせば我が鉢の輝く川に植ゑましものを
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楯アキオ
雪道に滑るタイヤにびびりつつ「あなたの去る日は忘れられない」
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芳立
枯れながら稔りは果てず十六のままに輝くライ麦畑
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詠み人知らず
音程もリズムも気にせずお母ちゃん 歌っておくれ喋っておくれ
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ふきのとう
病室の母を見舞えば手招きし小箱の菓子を吾にくれたり
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ふきのとう
われ来るをまだかまだかと待ちわびて老いたる母は戸口に立てり
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ふきのとう
その角を曲がれば母が立っていさうな実家への道をかけ足でゆく
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市川春水
兵食のけんちん汁はやさしけりおのが故郷のおふくろの味
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文麿
光澤の雪柳の芽生き生きと砂に染むてふ水を吸ひ上ぐ
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文麿
白き舟百合を飾りし防人の歸る日なれどみなうち沈み
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もぢずり
一人目はひとみ不変に厨子に在る修行中もあり三昧の子も
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もぢずり
気がつけば時の底方へ引き込まる頭振るひてため息に逃ぐ
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もぢずり
他人ですら夢ついえたるは哀れなる置き去りにせし吾子ならさらに
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もぢずり
危ふきもわが油断せし時まさに珠失はる攻守のはざま
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もぢずり
もの食めばひもじき吾子の悲しさよひもじひもじと友へメールあり
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たんぽぽすずめ。
漕ぐ程に少年の日の心臓が零れる如き自転車の坂
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花柊
悲しみの 少なき世なれ 屹立す 君の野辺にも 春至るらむ
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