うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
その棚に置くべき単語が見つからない 脱皮しながら空に帰るか
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詠み人知らず
日々歌を紡ぐほど揺れる心はこの胸に無く
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山本克夫
吹き上がる風がみどり色のリボンをほどくオランダ坂の途中の
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山本克夫
少しベランダに滞在したかのようでした風の国からの訪問者
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山本克夫
五月のそよ風に揺れ動く枝が時として樹々であることを忘れる
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公子
若葉だけ白く浮かんで光りおり生命力の証し萌ゆる夜
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浅草大将
夏草を跡とや見ざれつはものの夢は野狭にそれぞれの花
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リンダ
満開のツツジは白く人々の足を止めつつ悠然と咲く
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虹雲
人はかく老いゆくものか美しく五月の薔薇はプリンセスミチコ
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椿
浅き瀬の水はぬるむか鯉魚たちが藻葉にさらさらあそんでをりぬ
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卯月
金赤の口でニヤリとチェシャ猫が笑つてゐるよ三日月の夜
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詠み人知らず
風かおる季節をひとふさ切り取りて窓辺に置きぬ白妙の花
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詠み人知らず
どうやら確かに火星らしい不毛なマゼンダに追う一滴の生命
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虹雲
群青の五月の風よかさかさと緑葉鳴らし彼岸へ渡る
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美紗
山鳩の 声聞き春の 過ぎし村 煙ほんのり 夢の軌跡か
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河内人
躑躅って 書けない漢字の 代表格 誰がこんな字 考えたんやろ
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久地宗吾
みずうみの波押すおなじ風散らす春の終わりのおおしまざくら
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詠み人知らず
６段階目の強化を終えた手の平に降るあなたのような匂い
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詠み人知らず
ひねくれた猫になって本を読む 人になれるらしい呪文を追って
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詠み人知らず
輪郭を失くして光る白色の月へかかげる銀色の手錠
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