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 水煙
				
		磯の香を含んだ霧が街覆い 独り寝し我の部屋へ染み入る
		1
				
					水煙
				
		磯の香を含んだ霧が街覆い 独り寝し我の部屋へ染み入る
		1
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	 庭鳥
				
		朝顔の黄緑色の蔓手繰り支柱にくるり巻き巻き育て
		2
				
					庭鳥
				
		朝顔の黄緑色の蔓手繰り支柱にくるり巻き巻き育て
		2
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	 詠み人知らず
				
		たなばたのやくめをおえたささにまくあさがおのつるにゆびさきをやる
		2
				
					詠み人知らず
				
		たなばたのやくめをおえたささにまくあさがおのつるにゆびさきをやる
		2
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	 詠み人知らず
				
		ふみづきの雨粒を受けおだやかにいのちをひらくあさがおを見る
		9
				
					詠み人知らず
				
		ふみづきの雨粒を受けおだやかにいのちをひらくあさがおを見る
		9
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	 卯月
				
		太陽が欠けてゆく日も向日葵はただすつくりと立つのであらう
		4
				
					卯月
				
		太陽が欠けてゆく日も向日葵はただすつくりと立つのであらう
		4
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	 佐々一竹
				
		山あいの凍える如く深き夜に仏法僧が鳴きわたりたり
		6
				
					佐々一竹
				
		山あいの凍える如く深き夜に仏法僧が鳴きわたりたり
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	 詠み人知らず
				
		葉の擦れる音に紛れて向かうのかたとえば空の落ちてくる夜に
		3
				
					詠み人知らず
				
		葉の擦れる音に紛れて向かうのかたとえば空の落ちてくる夜に
		3
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	 たんぽぽすずめ。
				
		見つめても野菊を文にできぬなら明日まで渡す心のかけら
		3
				
					たんぽぽすずめ。
				
		見つめても野菊を文にできぬなら明日まで渡す心のかけら
		3
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	 まき
				
		十二時を回る瞬間世界は終わりまたあたらしい世界のはじまり
		1
				
					まき
				
		十二時を回る瞬間世界は終わりまたあたらしい世界のはじまり
		1
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	 笑能子
				
		空はただもの言いたげに佇んでぬらりとかわすこちらの期待
		3
				
					笑能子
				
		空はただもの言いたげに佇んでぬらりとかわすこちらの期待
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	 粕春大君
				
		うちしめりながめににほふ合歓の花こよひ睡らぬ十六夜の月
		28
				
					粕春大君
				
		うちしめりながめににほふ合歓の花こよひ睡らぬ十六夜の月
		28
		 
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	 水煙
				
		午後七時雲の社が炎上し 明日は朝から消火活動
		0
		
		
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		午後七時雲の社が炎上し 明日は朝から消火活動
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	 佐々一竹
				
		その飛沫われの頬まで濡らしたり華厳の瀑布見上げる午後に
		2
				
					佐々一竹
				
		その飛沫われの頬まで濡らしたり華厳の瀑布見上げる午後に
		2
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	 紺
				
		雨が降ることと呼吸していることは同義だと知る理科準備室
		5
				
					紺
				
		雨が降ることと呼吸していることは同義だと知る理科準備室
		5
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	 紫苑
				
		横なぐりの雨は逢瀬の未練など消し去るごとく水嵩を増す
		4
				
					紫苑
				
		横なぐりの雨は逢瀬の未練など消し去るごとく水嵩を増す
		4
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	 螢子
				
		雨降りの朝あちこちに蜘蛛でたる神のお使いと祖父の教え
		5
				
					螢子
				
		雨降りの朝あちこちに蜘蛛でたる神のお使いと祖父の教え
		5
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	 詩月恵
				
		この雨は誰の涙の代わりかな溢れる想い堪えきれずに
		4
				
					詩月恵
				
		この雨は誰の涙の代わりかな溢れる想い堪えきれずに
		4
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	 詠み人知らず
				
		大げさな太陽のように煌々と光る月群青いろの夜空
		3
				
					詠み人知らず
				
		大げさな太陽のように煌々と光る月群青いろの夜空
		3
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	 水葉
				
		今宵こそ ふたりつきりで居たいから ひくは薄雲ひそやかに星
		4
				
					水葉
				
		今宵こそ ふたりつきりで居たいから ひくは薄雲ひそやかに星
		4
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	 螢子
				
		水無月とて 水のあふるる里に住み 自然の恵 感謝してをり
		4
				
					螢子
				
		水無月とて 水のあふるる里に住み 自然の恵 感謝してをり
		4
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