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 忘れ路亭
				
		目に見えぬ 蝉の鳴き声 聞く吾の 横を飛び行く 秋津いっぴき
		1
				
					忘れ路亭
				
		目に見えぬ 蝉の鳴き声 聞く吾の 横を飛び行く 秋津いっぴき
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	 たんぽぽすずめ。
				
		青黒い空の向こうに金輪が注ぐ世界に声を失なひ
		7
				
					たんぽぽすずめ。
				
		青黒い空の向こうに金輪が注ぐ世界に声を失なひ
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	 佐々一竹
				
		傷ついた雲雀は空に戻れないかつての空を夢見て眠れ
		6
				
					佐々一竹
				
		傷ついた雲雀は空に戻れないかつての空を夢見て眠れ
		6
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	 篠原
				
		太陽を 黒く蝕み 陰らせてそのまま夜が 来ればいいのに
		3
				
					篠原
				
		太陽を 黒く蝕み 陰らせてそのまま夜が 来ればいいのに
		3
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	 向日葵
				
		太陽と月の挙式の引き出物 記憶に残るダイヤモンドリング
		1
				
					向日葵
				
		太陽と月の挙式の引き出物 記憶に残るダイヤモンドリング
		1
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	 卯月
				
		岩屋戸に天つ女神の隠るるを見せぬが如く澱む前線
		4
				
					卯月
				
		岩屋戸に天つ女神の隠るるを見せぬが如く澱む前線
		4
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	 詩月恵
				
		木漏れ日が三日月になるその時をきみ待つようにそっと待っている
		11
				
					詩月恵
				
		木漏れ日が三日月になるその時をきみ待つようにそっと待っている
		11
		 
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	 詠み人知らず
				
		梅雨明け後イリーガルにも降り出してなくしたものを盗みにくる雨
		2
				
					詠み人知らず
				
		梅雨明け後イリーガルにも降り出してなくしたものを盗みにくる雨
		2
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	 紫苑
				
		雨受けしその梔子はしどけなく花ゆるめつつ居直りてをり
		7
				
					紫苑
				
		雨受けしその梔子はしどけなく花ゆるめつつ居直りてをり
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	 詠み人知らず
				
		葡萄の実 その翡翠色にひとりずつ神様がいて やがて色付く
		5
				
					詠み人知らず
				
		葡萄の実 その翡翠色にひとりずつ神様がいて やがて色付く
		5
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	 笑能子
				
		日蝕の陰りは人を愉しませ下世話な憂さを一時棚上げ
		1
				
					笑能子
				
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		1
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	 リンダ
				
		濁流が荒らした街の泥道を汚れた野良が尾を下げ歩く
		3
				
					リンダ
				
		濁流が荒らした街の泥道を汚れた野良が尾を下げ歩く
		3
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	 リンダ
				
		停電におびえる吾子にうなずいて猫の腹なで闇を見守る
		2
				
					リンダ
				
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		2
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	 螢子
				
		梅雨明けを待ちたる我らに天帝は水害といふ土産を置きぬ
		2
				
					螢子
				
		梅雨明けを待ちたる我らに天帝は水害といふ土産を置きぬ
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	 螢子
				
		春は曙薄紅の空眺め鳥の声など聞きたるもよし
		2
				
					螢子
				
		春は曙薄紅の空眺め鳥の声など聞きたるもよし
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	 Kantの娘
				
		幾億年繰り返しゆく不可逆の瞬く程の時間刻みて
		1
				
					Kantの娘
				
		幾億年繰り返しゆく不可逆の瞬く程の時間刻みて
		1
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	 Kantの娘
				
		日食のほんの隙間にひかりてふ昼の星空期待するなり
		1
				
					Kantの娘
				
		日食のほんの隙間にひかりてふ昼の星空期待するなり
		1
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	 氷魚
				
		自己に甘く他人に厳しい人類は熱に喘ぐ地球も甘やかさず
		2
				
					氷魚
				
		自己に甘く他人に厳しい人類は熱に喘ぐ地球も甘やかさず
		2
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	 水煙
				
		踏みつけてさくさくと鳴る足元が霧雨おびて色取り戻す
		0
		
		
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					水煙
				
		踏みつけてさくさくと鳴る足元が霧雨おびて色取り戻す
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	 千紘
				
		笠雲が筑波の山にかかり来て「明日は雨」と舅は言う
		6
				
					千紘
				
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