うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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螢子
山際に入道雲は落ちつきて鰯雲に空占領さるる
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螢子
峰続く山に向かって走る朝入道雲の山よりわき出づ
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詠み人知らず
咲き誇る薔薇の名どれも愛溢れ浜風吹けば満ちる香の波
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紫苑
布染むる実を摘まむとて野に入れば丈なす薄われをさまたぐ
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紺
この道をまっすぐ行ってつきあたり右に曲がればそこが秋です
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赤橙黄緑
朝靄の切れ間でそっと咲いていた睡蓮つたう雫は儚く
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赤橙黄緑
青空の二色の雲の境界を真下で見てた私に降る雨
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ほたる
ベランダに命全うしたる蝉 きっと迷いはなかっただろう
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螢子
日中は残暑の中に蝉時雨涼風吹く夜は虫時雨かな
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螢子
夕焼けに向かって走り我は見ゆはなだ色に染む雲に残る夏
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虹雲
迷い込む蟋蟀さえも愛おしく流離のしじま部屋を充たせり
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白亜
風涼し 秋をゆっくり運びつつ 夏よ おまえの最後はいつも切ない
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虹雲
さらさらと瑠璃の粒子の降りやまずはにかみてくる乙女の秋に逢う
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天野
太陽が隠れる 街を道連れに 黒猫の眼はおいてけぼりで
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falcon
青桐のひともとゆえに人絶えて荒れにし苫屋をあはれとぞ見る
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詠み人知らず
永遠の浪漫流れよ白砂と松の浜辺の名残りの運河
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詠み人知らず
空高く季節の風を髪に受け濁りし気持ち清く流れる
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虹雲
透明の増しくる光の中で水晶の糸張り蜘蛛秋を待てり
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虹雲
水晶の光満つなか薄紅に震えるごとく生れくるコスモス
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螢子
黒雲の端より光射したれば思わず両手合わせたる 我
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