うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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もぢずり
すずかけの朽葉の道を面差しの似たる人往く夢にも見ぬに
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もぢずり
想像の土を撫で上げ子らの面残しおきたし知らず涙す
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もぢずり
ふたつなき儚き色よ頂きし柿と楓の葉墓参のみやげ
3
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もぢずり
汝が墓は庭石菖に囲まれて揺るる青色日差し淡きに
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もぢずり
合はす掌はひとつの世界「大丈夫？」とか「あのね」とか長き祈りの
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文麿
ひと夏に思ひ染めにし過ぎゆけばまだ見ぬ花に汝のみ頼みに
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詠み人知らず
なんとなく 自分の最後が 見えて来たショートするよな 頭痛の一日
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聴雨
星消えて月しらみゆく黎明のただうるはしき心とぞ思ふ
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みなま
いまもなお陽射しの中に佇んで祈る目尻の涙忘れじ
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日向猫
今日の日を記念日と思ふことなかれ ひとりひとりの命日なれば
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みなま
曾祖母は裸足で倒れていたと聞く即死であれと願ふ夏の日
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梅高尾
頭なき児を負ぶいたる母ありき 機銃暴れし暑き夏の日
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もぢずり
名をば呼ぶ心傾け空しき名空しけれどもわが恃む綱
1
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もぢずり
去年の旅子と巡りしか外輪山日暮れは去るらむ空港に降る
1
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もぢずり
モダンなる巨人の風車一機のみが風をとらへて大車輪見す
1
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もぢずり
一の子の休らふところ仏寝るカルデラ上空五色の畑地
1
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もぢずり
香に充つるこの清明の秋日の置き去られたる今年は半月
1
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みなま
うたた寝にあらわれし夫久しぶりよせた吾の頬触れる口髭
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みなま
ねえ ヒロさん お誕生日おめでとうこれから先もずっと一緒ね
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たんぽぽすずめ。
零戦があれば飛びそうな眼した老人はまだ戦っている
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