うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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千映
真新しドレス纏ったような葉は薫風受けて光放って
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ひよどりよりこ
稚きわれが抱擁くりかえす名もなき木にも花が咲きたる
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色糸
わたの原南風吹き渡り片男波頭を白み夏や來にける
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茂作
いつの間に梅も櫻も散りにけり 春のかぎりの夕暮の里
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うすべに
街灯にはなびら閉じてゆうげしょう おやすみを言う上弦の月
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痴光山
初夏の朝闊歩する径にたるむ頬 影で啓示するお天道さまは
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へし切
陽は高く影は短し 新緑の命みなぎる 夏は来にけり
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恣翁
風に揺れ 繁き青葉を洩る影の 混沌として苔にちらつく
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継海
お点前を軽く頂戴致します 藤の香一つ落つ緋毛氈
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茂作
夏立つと里にしるきは卯の花の こぼれ咲くらし夕暮れの白
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泥丸
花盛り いつしか雲に 成りにても その高みこそ 夏のしるべぞ
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うすべに
鳴き声が聞こえた気がして雨音の 向こうの夜に耳をすませる
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痴光山
早や立夏草深き野に這いまわる 鋼の葛の鎌首見初む
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兎桃
冬の間に薪つくりをば終ふるべき大汗をかく時節となりぬ
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継海
青銀杏 群れなす蝶の姿にも似て 白き航跡見送りて初夏
9
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うすべに
時経てもちいさい子らのヒーローは 人を助けるまるいやさしさ
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痴光山
小さき穂を雄しべに巻かせ原蔽ふヘラオオバコは野のスカイツリー
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芳立
晴れやらぬ思ひの空も風かをり鯉がおよげば夏は来にけり
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恣翁
黄を含む碧の粉となり 春空を 楠の若葉や 散り染めつらむ
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びわ
緑の日ジャーマンアイリス庭飾り柿の葉見事緑に輝き
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