うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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浅草大将
雨音の絶え間絶え間にさみだるるまだ秋も来ぬ夜の虫の声
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螢子
朝顔の芽はぐんぐんと伸びてゆく朝陽吸い込み咲くその陽まで
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庭鳥
ざっざっと足音高く雨が来るだけど萎れた葉は戻らない
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詠み人知らず
雨の禍の被害を聞くもなにもせずなにもできない我愚かなり
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海苔衛門
梅雨あけぬ 夏は來にけり 初蝉の聲染み渡り ふと氣づかるる
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リンダ
この雨は晴れ女の淋しさを見せつけるため豪雨になりゆく
10
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浅草大将
たまゆらの命は昼につき草の夜にひさ方のひかり知らじな
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螢子
天災にはなすすべもなくゲリラ雨いつまで続く天の叫びか
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螢子
室温は二十八度で足踏みし汗流しつつ一目盛りに泣く
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螢子
家々にノウゼンカズラあふれをりその花びらに夏陽閉じ込め
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トーヤ
放熱のファンの音かと思ったが窓の向こうは勢いよく雨
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千紘
梅雨寒の湿度纏いて吾包み心に重く降る涙雨
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憧憬の緑
夕焼けがまぶしく落ちる故郷の温もり忘れず生きてゆきたい
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猿ノ丞狂介
雨に酔ひて柳の下に立ち寄れば条葉見上ぐる蛙一匹
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やねうらねこ
葉隠れのめだか水面の裏に棲み空つつきつつつんつん泳ぐ
3
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由良
空の青さを映せないまま川は茶色い濁り受け止めて行く
4
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さる
梅雨寒の空をかざるやハナミズキ桃色と白いろとりどりに
9
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詠み人知らず
百合の葉につきし水滴すばらしく写真に撮ると芸術のよう
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詠み人知らず
ランタナのオレンジの花さきそろい濕つた庭に明るさくれし
10
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芳立
わだつみの蒼にも燃ゆる茜にもなべて染まなむ果てぬ梅雨ぞら
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