うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
一枚となりし楓の木にとまるもづのつがいに名をつけて呼ぶ
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竜胆
夕間暮薄紅梅の通ひ路に春聞き屆く冬の枯れ草
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半格斎
積む雪に午後の陽ざしは柔らかく松の木末の雪は光らむ
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粕春大君
満ちたりて眼白けき鮭うをの浮きつ沈みつ流れゆきけり
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さとうはな
氷点の窓枠に落つ白雪は吹けば六花の容のまま散る
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天野めぐみ
秋過ぎて取り残されしてふてふやだったん海峡渡りゆくのか
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山桃
朝戸あけ光の中に風花のひと持ちきたる氷のパズル
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詠み人知らず
空というページの端に火を点けて紙燃ゆる様、冬の朝焼け。
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ライテウ
作文は書けないままでこの部屋の明かりを消したぼくだけがいる
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ライテウ
星のふる、たとえば君の頭上にも シュガーレスガム噛まないで待つ
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螢子
この雪はきっと積もると空見上ぐみるみる白き世界と変はる
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半格斎
街燈のひかりに白き雪舞へばこれが根雪か聖夜は近し
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半格斎
萬軍の兵を率ゐて冬の將、我を攻むるな宿につくまで
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半格斎
降りかかる細めの雪は道隱しわづかな轍を頼りに帰る
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ふきのとう
目覚めれば白き世界に首すくめ身支度するもしばし見とれる
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杏理
物言えど寒からじ花唇や 失せしは何ぞ秋風未だ
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三沢左右
冬を寒み透れる小音の凍みわたり聴きては痛きわが耳たぶや
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詠み人知らず
雪のように透き通りし白シクラメンビオラのそばに清楚さそえる
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天野めぐみ
静かなる雪の舞い音はしんしんと染めておくれや街のさざめき
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恣翁
冬の夜の 凍れる月さへ 一輪の 梅が香立てば 温かく見ゆ
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