うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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中野美雄
病院の半纏木の葉はさやぎ「じゅうぶん生きた」と母は言ひ給ふ
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新座の迷い人
父歌い おぼろげながら 思いだし 「さすらいの唄」 聞きて涙す
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高松 蓮
ランドセル 選ぶ娘の ベビーカー まだ頼りにす 老けた私等
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中野美雄
見舞ひにと病押し來たる弟にいのち分けたいと言ひたまふ母
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ターキロ
母上や何故に死んだや今も問ふまだ足りなきは話なりけり
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さへき さうじん
早朝に肚の激痛おぼえけり 腹膜炎は斯くの如きかと
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ターキロ
わが母を失ひたるや露しぐれ癌の霜をば晴れる事なく
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千映
故郷の京の夏は格別と母と幼きころを回想
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滝川昌之
掃除機が吸っているのは休日の俺の怠惰と妻の苛立ち
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奏音
咲かぬとも移ろう、髪の色だけが、共に過ごした月日を語る。
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桜田 武
年一度親孝行の墓掃除動けぬ脚だが意欲に燃えて
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新座の迷い人
妻倒れ 好きな趣味など 全部やめ 妻の介護に 尽くす我なり
11
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千映
水分の補給に頭使う日々夏の介護は気苦労多し
10
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新座の迷い人
我が思い 酒は飲めども 何故酔わぬ 治らぬ妻を 思いてなのか
9
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赤石仙人
初めこそ子猫は吾を怖れしも馴染みてくれば人戀しがる
7
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奏音
差し出した手が拒絶されるなんてこと、思うはずない赤子は、強い。
7
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新座の迷い人
我が悩み 安酒飲んで 憂さ晴らし 飲んでも晴れぬ 胸の内かな
6
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inosann
定まらぬ妻の動きに合わすうち眩暈を覚えぬスーパーの中
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石川順一
栄駅矢場駅人が入り来る空き空きの場がこみこみとなり
9
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コタロー
雷に嵐を吹かす母と我電話をすれば澄みし青空
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