うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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cancer
こころごと海にまぎれて消えてなお何処かで会えるとまだ信じている
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涅槃ちゃん
こうやって 人のせいにして 過ごしたら いつか罰がくだるのを待てる
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スララ
真新しい縁側でビール飲む祖父の笑顔を今も想い続ける
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詠み人知らず
われと同じはしばみ色の瞳もつ母の瞼は永久に閉じられ
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もぢずり
不可解のこの世のさまざま耐えきしは今ぞ涅槃に安らはむがため
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もぢずり
「わが仲間、細胞たちよ今はしも死にゆく刻ぞ」引き連れ去りぬ
1
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詠み人知らず
骨上げをせんと戻りて炉の前に立てば熱気の頬打つかなし
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もぢずり
「空の青見上ぐるたびに癒さるる」呟く子へとわが青を着る
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もぢずり
遠く住む子は夏空の紺碧をひとり折々うつとり見上ぐと
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詠み人知らず
亡き妻の白き骨壷胸に抱き去りゆく父を駅に見送る
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由縁
都落ち鄙に住まいて母笑顔 よもぎを摘んで餅に満面
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スララ
仁和寺の桜の木の下待ち合わせ亡き祖父と観る御室桜よ
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美津村
泣くもんかと心に決めしは十歳にて父を亡くししその夜なりき
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詠み人知らず
無表情無愛想なりしわが息子祖母の柩にしづかに嗚咽す
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詠み人知らず
次々に取り壊されし古民家は 古きものみな消えゆき寂し
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詠み人知らず
淡白は一生の敵いつまでも悟りの境地避けていきたい
1
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詠み人知らず
八重桜重く物憂く匂ふころわが母上は死にたまひけり
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詠み人知らず
玉の緒の細る枕辺白き脛さするよりほかなすすべもなく
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詠み人知らず
ひさかたのひかりかがやくはるのあさ喪服を借りに自転車を漕ぐ
5
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詠み人知らず
葉桜に訃報を聞きて帰る子の頬青ざめて言葉すくなく
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