うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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せいか
なにげない路地に入れば水浅葱 過ぎ来しどこかの香りと記憶
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たんぽぽすずめ。
首都圏も今日梅雨入りで忘れ物注意報など心に刻む
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聴雨
あぢさゐの花のよひらは雨うけて悲喜交々の色を映すや
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紫苑
枇杷の実のいろづきそめし葉のかげをただひとこゑに鳥の鳴くなる
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inosann
「一番子すでに立ちし」と古民家のツバメ飛び交う客宅で聞く
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みなま
梅雨入りも近しの予報に急かされて摘み取りし薔薇せめて香りたつ
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五穀米
街中に暮らせば見える鳥虫の生き死に隣家に子の生まれしも
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六郎
目で追った光を見失う度に私を包む儚き宇宙
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せいか
招魂社 紫黒の夜の静けさに無言のなげき果てなき正戦
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紫草
梅雨入りの気配感じつ急ぎ掘る新馬鈴薯の不揃いも良し
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笑能子
ひたひたと梅雨の足音疎ましき恵みの道理と判っていても
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偽嫁
咲き誇るオランダ渡りの八重の花 我も我もと輪唱してる
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詠み人知らず
夜も更けて雨を肴に深夜の晩酌ざあざあ降るならぐいぐい呑まうか
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詠み人知らず
見上げれば シャガール色に 染め上げた 大空照らす 満月の夜
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小林道憲
野辺に咲く昼顔の花笑い出て 五月のうちに夏は来にけり
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舞
国果てる稚内なる北の地に今年最後の桜咲くとゆ
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せいか
料理店ヴェルモンテの庭の紫陽花の藍白かぜに揺れるは哀し
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潮月繁樹
夕凪の茣蓙となりたる瀬戸の海 テトラポットで獨り立ちみる
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紫草
紫の草の根で染むこの糸の織り込む歌の季節の愉しき
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聴雨
胸えぐる言ひも解けば一点の我がゆく道の灯し火となる
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