うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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石川順一
踏切を前に自転車解錠する音が聞こえて電車を待てり
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横井 信
柔らかく雲はただよい青空の風の谷間を僕へと告げる
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横井 信
気持ち良い朝の空気を吸い込んでさあ、駆け出そう 実りの大地
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幸子
テーブルの木目のゆかし 規則的に拡がりつつも揺らぎたたえて
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コタロー
制服の白さが似合ふ女學生茜の空にペダル漕いでく
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コタロー
路地裏のゴミ捨て場にてこつそりと猫に餌やる水商賣人
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海出
久々に食べたベーグル美味しくて今日の日記は一行増える
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ななかまど
野に馴染む千本松の牛と子は反芻しおり開拓の労
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詠み人知らず
「早くない？」「早いからこそ、ええんだろ」 見知らぬ若きへ 同意の手酌酒
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詠み人知らず
ざくざくのキャベツに ふりかけ 塩昆布 日本酒浸かった舌も喜ぶ
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詠み人知らず
居酒屋の提灯の火を拠り所 角ハイボールに口づけ零す
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詠み人知らず
折れし赤きダリア一輪水差しに可憐に綻び野分忘るぞ
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煩悩
一見さんのまぶたのうらに暖簾があるよう今夜も食器を洗う
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工藤吉生
何をしても落ちなさそうな黒ずみに両足で立ち「１」と「閉」押す
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恣翁
谷川を 泡とともに ヤマナシの ほろ酔へるがに浮き沈みせり
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舞
たまさかの夢に幼さき吾が手には時まだゆかぬ父母の居り
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び わ
ぴょんぴょんと黒白とんで勝負する何百千と読みをかさねて
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ＫＥＮ
あきの夜は 子宮のやうに やはらかく こおろぎ聞きつ 背中まるめる
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横井 信
秋晴れの陽だまりの中 コオロギの歌に揺れてる朝顔の花
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詠み人知らず
何時の日か成熟すらむ 懸命に泣きつ吼きつ己磨かば
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