うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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赤俊雄
薄月の優しい視線に身を晒し渋る蕾がほどかれる夜
14
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舶女チェルシー
寅さんのテーマに合わせて背伸びして蕾膨らむ街路樹の桜
2
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麻
咲きさしの花冷えわたる月影によらで輝く夜半の歳星
26
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恣翁
石山の岩肌の底 蒼白き光を帯びて 月宿すめり
23
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コーヤ
微笑んだ染井吉野のうす桃の花の色香に心ほどけて
18
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佐藤水村
こぶしの花散りてつつじの上に落つかくて命の巡りゆくかな
4
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リクシアナ
雪残る青い夜明けにキタキツネ急ぐ稜線日の出ぬ前に
21
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夕夏
たすいはるはりあうかえるにぎわいてやつだのみなもひびきわたりぬ
3
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野々花
花の香を楽しみながら歩く露地挙動不審な花の香泥棒
14
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詠み人知らず
女子なのに女ではない私は 恋とは何か 時には悩む
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野々花
寒戻り震えるすみれの花びらを優しく包む朝陽が昇る
18
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紗紋
散歩道 ふたつの背を見 老夫婦 朝陽たゆたう 桜のごとし
8
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舞
花咲くを待つ明日香路のあお空に大宮人も見た雲がゆく
11
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澄舟
駐車場の真中に四肢をたたみおりこの町の夜を統べる野良猫
6
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澄舟
仄白き蛇ゆるゆると定まらぬ線と化しつつ彼岸へ渡る
4
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澄舟
わずかなる貝紫の滴りて淡く染めゆく海をみ空を
4
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澄舟
冬枯れの左右対称の公園に絶えることなく響く噴水
2
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南美帆
通勤の土手の土筆を摘みたくも散歩の犬に遠慮して去る
5
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朧月
光とはやさしきものと月の云ふそのささやきにふと立ち止まる
11
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山吹
日が沈み立ち現れる春の闇触ってみたら柔らかそうだ
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