うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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滝川昌之
南方の大海原を目指すんだ小川に浮かべた笹舟を漕ぐ
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痴光山
梅雨けぶり花の少なき川原に 点々滲めるニッコウキスゲ
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音蔵 雅秀
忙しなく木々は揺れるに そよりとも 部屋抜けぬ風 自然は意地悪
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音蔵 雅秀
数年を地中で耐えて 這い出せど 生くは数週 蝉は儚き
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秋日好
かきいかだ浮かぶ海には煙立ち赤い鳥居ぞ切れ切れに見ゆ
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海野 冬雪
打つ波を打ち続けたり豪雨かな水平線を隠されし海
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仙人の弟子
梅雨空を 丸め丸めた 風呂敷に 宛名を書いて からからの地に
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うすべに
ひざに手を添えたおじぎもぎこちなく 茅の輪くぐりの金色の髪
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痴光山
一生は一日の朝顔この夜明け 雲ひとつ無き猛暑日の梅雨
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さいおん
叢雨 少間 乙鳥 低飛乍 夏告家
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波端
石垣の切れ間に生ふる駒繋ちひさき株にちひさき花咲く
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音蔵 雅秀
梅雨の間に広がる夏空 白雲を 掻き分け一羽の 白鷺のゆく
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半格斎
風わたり葉ずれの音の間をついて クルミ落ち来る音三つなり
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うすべに
蚊遣火のけむり流れる縁側の ふうりん聞いてゆでるそうめん
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詠み人知らず
ぬばたまの夜に淵水たゆたひて鯉になれよと人を誘へり
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痴光山
はやばやと早苗は水田を覆ひ初め 蒼穹をもっととおたまじゃくしは
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音蔵 雅秀
乳白で染まりし空に 見えねども パラパラパラと雨降り止まず
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音蔵 雅秀
絶え間なく打ちつく雨に苛まれ ただひたすらに ヒメジオン耐ゆ
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音蔵 雅秀
終日の雨に加えて 風も出て 打たれ嬲られ ヒメジオン哀し
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音蔵 雅秀
ゴオという音で景色の一変す 雨風吹きつけ 一気に霞む
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