うたの一覧
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天野まどか
紅葉の道は輝き葬送のごとく静かに夕日落ちゆく
5
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蓬莱Lu天
恆星のごとき朱色のベゴニアの金曜オフィスに獨り立てる夜
1
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兎桃
疾く起きて朝の光を眺めよと寝覚の床にヒヨの声聞く
1
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澪子
音もなく過ぎゆく秋を愛おしむごとくに夕日紅く色づく
7
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滝川昌之
主無き蜘蛛の巣雨に洗われて誰を待つやら朝陽にキラリ
13
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痴光山
晩秋の在の小道は一升枡の どんぐり次々ぶちまくるごと
3
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び わ
トカさんが庭に現れ久しぶり気温変化で飛び出したかも
2
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茂作
葉も花も末枯れ果てたる紫蘇の枝の なほ香りあり畑の道ばた
10
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天野まどか
青空は薄紫へと移りゆき赤とんぼ飛ぶ秋の夕暮れ
3
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兎桃
足引の山の細道下り来れば泡立草の青空に映ゆ
6
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うすべに
けぶり立つ国原かすむ畝傍山 春日の森に呼ぶ鹿のこえ
6
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ブー太郎
ふる里の山の稜線 幾重にも ただ美しき 今になり知る
2
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痴光山
人丈の里芋の昏き畑崩れ 太き茎累々と伏すは晩秋
3
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び わ
ぼけ桜広い野原に花開くたった一輪陽気に狂い
3
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うすべに
赤い実を採ってかじれば山の味 あけび採りした少年の影
6
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茂作
あるじなき家とは知るや秋萩の 咲きて散りぬる愛ず人無くも
12
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うすべに
舗道掃く老女のほうきひょいと避け すずかけの樹の落ち葉ころがる
8
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兎桃
予てより十で纏めし柿の実を裏の今年は七で吊るさむ
5
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痴光山
なべて枝をへし曲げ下がる柿の中 蒼穹を見むとて ひとつ上向く
4
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へし切
すすき梅雨 午後のおやつはモンブラン 秋のかほりに憩ふひと時
11
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