水島寒月さんのうた一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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- 虫どもの声しづまりて明けの空いつとは知れず秋深みゆく 平成二十二年九月十一日 5 もっと見る
- さいかちと名付けられたる小径なればまた訪ぬべし花開くころ 平成二十二年九月八日 2 もっと見る
- 遣り処なき我が胸の憤懣は例へば今朝の遠きいかづち 平成二十二年九月八日 1 もっと見る
- 平平と凡凡に過ぐる日日の古き手紙のごとくいとほし 平成二十二年九月七日 2 もっと見る
- ベランダに零れし種のありぬべし日日草の今朝またひらく 平成二十二年九月六日 1 もっと見る
- 朝焼けを鳴きつつ蝉は飛びにけりぷつりと終へる生にしあれば 平成二十二年九月六日 1 もっと見る
- 手をやれば亡父の形見か髮癖の半ばは白く五十ぢとなりぬ 平成二十二年九月六日 1 もっと見る
- 背を反らすまで小さき顎もたげゐる鍬形をりて朝のベランダ 平成二十二年九月五日 1 もっと見る
- ヘブンリーブルーとふ名のあさがほの涼やかに咲く朝となりぬ 平成二十二年九月五日 5 もっと見る
- 夕闇をはたはたと飛ぶ蝙蝠に捕へらるべき蟲のありなむ 平成二十二年九月四日 4 もっと見る
- 木のもとに烟草を喫へばかなぶんの羽音は高く低く寄りくる 平成二十二年九月四日 4 もっと見る
- 末枯れたる苦瓜の葉の無惨なれ動くもならず日に灼かれゐる 平成二十二年九月四日 1 もっと見る
- 地を蹴りてほそき雀は飛び立ちぬ薄くちひさきその翼もて 平成二十二年九月四日 4 もっと見る
- ひととせの疾く過ぐることつくづくと思ひて今日の内視鏡呑む 平成二十二年九月二日 3 もっと見る
- うねりつつ陽に照り映ゆる群青のその連なりを海と呼ぶらむ 平成二十二年九月二日 4 もっと見る
- おそ夏の金色の陽を返へしつつゆわりと風に揺れゐる稲穂 平成二十二年九月二日 1 もっと見る
- ゆうたやろせやからあかんゆうたやろしょうゆたしたら辛うなんねん 平成二十二年九月一日 7 もっと見る
- 赤あかと夾竹桃の咲く道にをさなき母の後ろ影見ゆ 平成二十二年九月一日 6 もっと見る
- 縮緬の梅の根付に見入りゐる妻の笑顏に冬日の及ぶ 平成二十二年八月三十一日 6 もっと見る
- はみ出せるクレヨン青き画用紙の悲しみのごと暮れ方となる 平成二十二年八月三十一日 6 もっと見る
