神谷あをさん
のうた一覧
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極細ペン自分が自分で無くなってしまいそうで止められません
平成二十二年六月二十三日
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嘘つきは人間だけよ約束を振りかざすのも人様だけよ
平成二十二年六月二十三日
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歩道橋人っこひとりいない空へ唄いつづけるリアル?リアル?
平成二十二年六月二十三日
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数分で編集される人生のこぼれた時間返してくれる?
平成二十二年六月二十三日
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露ほども塵ほどもなし枝さきの青い小鳥に触れしひととき
平成二十二年六月三日
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春はまたお伽噺のように過ぎ手には猛獣舎の鍵一つ
平成二十二年四月二十四日
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お隣のそのまた隣の通りから漏れ届きたり祭りの囃子音
平成二十二年四月三日
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お陽さまに頭を撫でてもらいつつ歩み出す春 不安もあるけど
平成二十二年三月三十日
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人知れず積もりゆくなり本棚を覆う埃の如くに罪は
平成二十二年三月二十二日
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日本語の座り心地の良い椅子の一つとして短歌はありけり
平成二十二年三月二十日
8
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善きことを望んでいるのに悪しきこと予め唱ふ呪文のように
平成二十二年三月十七日
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淋しさを紛らわすよに家々の身を寄せおうて集いし街並み
平成二十二年三月十五日
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何もない空のあおと蟷螂の魂のあお切り取りし窓
平成二十二年三月十四日
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まだ何も盛られていないお茶碗に明るい窓と逆さのわたしと
平成二十二年三月十四日
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死んでゆく約束がちゃんと果たされてわが手や足に指は残れり
平成二十二年三月十三日
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不愉快な話を聞きしいし時間心はとおく人のふるさと
平成二十二年三月十日
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届かない場所へと思い馳せるのは心授かりしものの悪癖
平成二十二年三月六日
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一億五千万年分のカレンダー最後のページ星の降る夜は
平成二十二年三月六日
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白亜紀もカンブリア紀もシルル紀も掘り起こされしカサブタの名
平成二十二年三月五日
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「鬱」に草冠乗せて走りゆく女性専用車両 軽し
平成二十二年三月五日
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