えんとつcaféさん
のうた一覧
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新しい部員が四月の屋上で放つ金管楽器のおなら
令和八年八月二十四日
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壁を這い古家を覆うつる草は星に触手を夜には伸ばす
令和八年八月二十二日
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内覧で気にすることは間取りより居心地のいい隅があること
令和八年八月二十一日
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焼きたてのトーストめいた平積みの本は冷めないうちに手に取る
令和八年八月十九日
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水溜まりある公園でブランコを漕ぐ夕焼けの空に囲まれ
令和八年八月十八日
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捲ったら羽ばたく音のする本の止まり木になるわたしの右手
令和八年八月十七日
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休日をうつろに過ごすこの部屋に窓のサイズで夕暮れは来る
令和八年八月十六日
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やることのない人の目のやり場所になるためロビーで揺れる短冊
令和八年八月十四日
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過ぎてゆくウーバーイーツの自転車に遅れて風が伴走してる
令和八年八月十四日
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あの辺で見ているからと言うように遺影の祖父は空を見上げる
令和八年八月十三日
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保育所で子供は眠る狼の出てくる絵本に指を嚙まれて
令和八年八月十日
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北国の冬の終わりに咲く梅の蕾はグローランプの光り
令和八年八月十日
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古本を並べる小さな古書店の主の巣作りしている手つき
令和八年八月八日
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真夏日の私が転写されている汗で張り付くティーシャツを脱ぐ
令和八年七月二十七日
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片思いしてるのだろうまた海は波頭で空に触れようとして
令和八年七月二十六日
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コンビニは遠い町にもあり遠い町の羽虫を焼く誘蛾灯
令和八年七月十一日
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開かずに持ち帰る紙飛行機の飛んだ記憶を抱いてる形
令和八年七月四日
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樹木にも余生があって切り株は誰かが星を見る椅子になる
令和八年七月一日
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夏雲が鯨のように浮いていて影はゆったり山野を泳ぐ
令和八年六月二十二日
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口笛を吹いたらこっちを向きそうなロック画面の草原の山羊
令和八年六月十九日
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