煩悩さん
のうた一覧
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きみこそがぼくのまぶたであったんだ海岸線で小雨をのみこむ
平成三十年二月七日
8
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一頭の犀を連れて歩いた東京はサバンナとしてのパンダが暮らす
平成三十年二月六日
6
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日本の鳥が絶滅してしまったらと仮定したとしてもぼくは困らない
平成三十年二月五日
5
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もう海へなんかいかないいかなくていいからパフェを食べさせておくれ
平成三十年二月四日
7
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8月を浴室の窓に貼り付けたまま一分間浴槽に潜る
平成三十年二月二日
6
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お前に与えたマフラーまいてを歯をくいしばり猛暑に備えよ
平成三十年二月一日
4
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天国へ曳航の船にのらなくてはねまだ本当に遠いから
平成三十年一月三十一日
4
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ゆめのなかでらくだにのったままでさがしているきみという慈雨
平成三十年一月三十日
4
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公園を闊歩する犬が埋め尽くす一日で消えるテリトリーテリトリー
平成三十年一月二十九日
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カットグラスに氷河を満たしたらすべての縁が切れたとおもえ
平成三十年一月二十七日
7
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三つ数えろすべてが滅びるそのまえにお前の救いを歌ってみせる
平成三十年一月二十五日
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覚めた夢ネックウォーマーであたためきれなかった終わる雪
平成三十年一月二十三日
6
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文豪の脳を眺めに行こうか暗がりのホルマリン漬けの
平成三十年一月二十二日
3
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新聞にこぼした紅茶てのひらのかたちに沁みて時事が消される
平成三十年一月十九日
9
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ビッグバンみつけた天文学者からわけてもらおう喜びの影法師
平成三十年一月十八日
7
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神様も二度寝したあと歯磨きをするかもしれないさ月曜日
平成三十年一月十七日
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金色の衣をまとい画布のなか時の止まったクリムトの接吻
平成三十年一月十五日
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いつまでも散ることはない向日葵を往復葉書に描く秋の午後
平成三十年一月十四日
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手を振る世界遺産のあらゆる川を下りゆく葦の舟より
平成三十年一月十一日
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肉体もつきつめるなら天体で青きガス管の最後のカーブ
平成三十年一月十日
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