コタローさん
のうた一覧
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曇天の畑で動く麥わら帽農夫農婦が土を耕す
平成三十年十二月六日
3
曇天。
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良い事はあまり無かつた一年もひよつこりはんで少し救はれ
平成三十年十二月二日
0
2018年はあまり良い年では無か...
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師走なり晴れた休日人々は松の手入れや落ち葉を掃きぬ
平成三十年十二月一日
5
師走。
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千羽鶴祀つてありし野佛に誰かの愛が花を供へる
平成三十年十二月一日
11
野仏。
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冬晴や立ち話する御主人の側を離れぬ二疋の子猫
平成三十年十二月一日
4
冬晴。
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さまざまな匂ひ溢るる冬の道犬の鼻先リードを伸ばす
平成三十年十二月一日
5
さまざまな。
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噴水の眺めて涼む頂點を極めて落ちる果ては虚き
平成三十年十一月二十七日
3
噴水。
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鵯の喰ひたる後の柿の皮三ツ星附けた中身は消える
平成三十年十一月十七日
6
鵯。
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青空の遙か上空眞つ白なグライダー飛ぶエンジン鳴らし
平成三十年十一月十七日
4
青空。
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朝の日を浴びたる池の水面には水輪大小できては消える
平成三十年十一月十五日
8
朝の日。
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冬の朝刈田の畦で老人が一人默々體操したる
平成三十年十一月十五日
7
冬の朝。
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庭師等がバサリバサリと樹々の枝鋏で切れば冬はもうすぐ
平成三十年十一月十五日
7
庭師等。
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滿天の星の配置を考る過去今未來世界は一つ
平成三十年十一月十五日
6
満天の星。
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植木屋がバサリバサリと枝切つて樹々は痛がりながら整ふ
平成三十年十一月十三日
3
植木屋。
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三毛猫がこつちを向ゐて佇みぬ怖がらぬやうそつと立ち去る
平成三十年十一月十三日
5
三毛猫。
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イクメンが赤ちやん抱つこしてをりぬ笑顏で歩く横の奧さん
平成三十年十一月十一日
4
イクメンが赤ちゃんを抱っこしてい...
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黒柴犬しあはせさうに散歩する亡き雜種犬に思ひ重ねる
平成三十年十一月十一日
5
しあわせ村で、黒柴犬が散歩してい...
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まさをなる空へ大佛座してをり鳩を頭に乘せて安らぐ
平成三十年十一月十一日
9
私の住む町の近くにあるしあわせ村...
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空覆ふ厚き雲間に現れる朝日を浴びて元氣を貰ふ
平成三十年十一月四日
10
朝日。
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獲物獲る烏の鋭き嘴や我を見るなり慌てて逃げる
平成三十年十一月四日
5
烏。
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