美津村さんのうた一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
|
|
- 配膳棚に並ぶ患者食いづれにも季節はずれのイチゴがありぬ 平成二十八年九月二十二日 9 もっと見る
- 飲み残しし薬包ふたつ編みかけの毛糸とコタツの上に置かれゐき 平成二十八年九月二十二日 12 もっと見る
- 入院して母の居なくなりし部屋鉢の小菊が咲き揃ひたり 平成二十八年九月二十二日 12 もっと見る
- 木枯しに冷えくる夜更け入院を決めたる母の目醒めゐるらし 平成二十八年九月二十二日 11 もっと見る
- 産みしより髪をつくらず化粧せずありのままなる妻となりゆく 平成二十八年九月二十一日 9 もっと見る
- 分娩室に入りし妻を見届けて顔洗はむと廊下を戻る 平成二十八年九月二十一日 6 もっと見る
- 出産予定日過ぎゐる妻の足の爪今朝は素直に我が切りやりぬ 平成二十八年九月十五日 11 もっと見る
- 運命と思ひ諦めしひとつには我に嫁ししを含むや汝は 平成二十八年九月十五日 9 もっと見る
- 胎動のあるをしきりに言ひをりし妻がはやくも寝息をもらす 平成二十八年九月十五日 11 もっと見る
- 髪を束ね頭小さくゐる汝のつはりの日々の過ぎたるらしき 平成二十八年九月十五日 8 もっと見る
- 言い負けたふりして二階へ退散すひと時過ぎなば鎮まるならん 平成二十八年三月二十五日 7 もっと見る
- 鳩胸の猫と猫背の老妻と昼寝している日だまりの窓 平成二十八年三月七日 15 もっと見る
- 星の走る瞬きの間の願いにて妻より先に逝きたしと思う 平成二十八年三月七日 12 もっと見る
- 古バス一輌住居に欲しと言ひをりき戦後家なく若かりし母 平成二十七年十二月二十七日 10 もっと見る
- 愛も感謝も言葉に言ふは面映ゆくバースデーケーキをぶら下げ帰る 平成二十七年十二月二十七日 10 もっと見る
- 入浴剤のレモンの香りを漂はせ温かきかな妻は眠れり 平成二十七年十二月二十七日 8 もっと見る
- わが机の欠けし湯呑に茶を注ぎ熱ある妻は先に寝にゆく 平成二十七年十一月二十九日 7 もっと見る
- 娶らむと決めてただ一度書き遣りし手紙を妻は今も持つらし 平成二十七年十一月二十九日 5 もっと見る
- 生きて疲れて老いて縮みし肉体ぞ妻と並びて湯に温める 平成二十七年十一月二十一日 7 もっと見る
- 季節よりひと月はやき冷え込みと冷たき足を妻の寄せてくる 平成二十七年十一月四日 10 もっと見る
