美津村さんのうた一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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- 手術室を出でくる妻を我は待つ和英の聖書置かれし部屋に 平成二十九年三月十九日 11 もっと見る
- 入院する妻を置きて我が帰りながく絶ちゐし煙草をふかす 平成二十九年三月十九日 8 もっと見る
- 湯玉浴びし服の焦げ穴繕ふに慣れたる妻よ我に来て九年 平成二十九年三月十九日 12 もっと見る
- うれしくも悲しくもなき表情で嫁ぎ来し日の汝を忘れず 平成二十九年三月七日 10 もっと見る
- 折り込みの分譲広告ながくかかり見てゐしが妻は厨に去りぬ 平成二十九年三月七日 7 もっと見る
- 短歌以上に人生に熱心であれと説く歌評の中の厳しき一節 平成二十九年三月七日 14 もっと見る
- 政治家とは金に大雑把なものとＭ氏言ふとき頷く一人 平成二十九年三月七日 6 もっと見る
- 海面に影を落して移る雲岬の山をひと息に越ゆ 平成二十九年一月六日 11 もっと見る
- 倒産せし船渠の起重機立つ方に日蝕の日は傾きゆきぬ 平成二十九年一月五日 7 もっと見る
- うす曇る中に小さく浮く冬日雁のひと群横切り過ぎぬ 平成二十九年一月五日 10 もっと見る
- 曳き船とひかれゆく舟波のなき入江にふたつの水尾重ねゆく 平成二十九年一月三日 12 もっと見る
- 幼児の昼寝してゐる傍に癒えて帰りし体横たふ 平成二十九年一月二日 8 もっと見る
- 全快して退院する者ここに居ても治らぬと言ひて出でてゆく者 平成二十九年一月二日 9 もっと見る
- ゆっくり休めと見舞ひくれし親方のズボンが鋳物の土に汚れゐつ 平成二十八年十二月十九日 17 もっと見る
- 病む窓に朝々見下ろす白き百合花の見ごろを人の切りゆく 平成二十八年十二月十九日 15 もっと見る
- 問はれつつ押さへられゐる上腹部痛くて我は答が言へない 平成二十八年十二月十九日 7 もっと見る
- 病み臥して心緩みてゐる夜明け硝子鳴らして地震すぎゆきぬ 平成二十八年十二月十九日 13 もっと見る
- 望楼のテレビカメラが回転し東向く時光を返す 平成二十八年十二月十九日 8 もっと見る
- 今日我は残業となるらむ熱下がり意識戻りし子の傍を立つ 平成二十八年十一月二十七日 11 もっと見る
- 群れをなし水に浮きゐる鴨なべて波に直角に漂ひゐたり 平成二十八年十一月二十七日 8 もっと見る
