うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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灰色猫
気まぐれな猫語を翻訳できたなら世界を震撼できるでしょうか
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灰色猫
凄惨な悪夢を見ていた眠りから救ってくれた猫に良い名を
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夢現
悪あがき おやめなさいよ はしたない将軍たるもの 良き去り際を
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天鳥
姫の手をとりて誘う冬将軍厳しき顔に微笑みのせて
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滝川昌之
雪掻きで重なる視線の温かさ見知らぬ同士もエール送れば
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へし切
ひとつ越えふたつ越え来ぬ老いの坂 終の煙は まだまだ遠く
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ななかまど
舞いおりて雪が染めたる白き画布あさひ昇りて陰を付けゆく
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詠み人知らず
病しく窓とも知らずにやわ雪が覗きにおとない謝する昨晩
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詠み人知らず
ぼつぼつと雪が陽のしたねぶられて情けのない音たてて溶け行く
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工藤吉生
出前用バイクは昨日見た位置の五十センチほど後方にある
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近江の人
バッサリと幹線の高木剪定し雪の山肌近くに迫る
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び わ
大寒を過ぎて三日目雪が舞う天が与えし白き踊り子
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石川順一
芝生にはキノコが生えてベンチでは少女が本を木にはカラスが
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千映
爺婆が三人暮らす我が家では若手の吾が雪掻き率先
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灰色猫
友もなく誰が泣いてくれるだろう私は孤独な鬼籍にはいる
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灰色猫
受け取って貰えなかった花束が雨にうたれて輝かしいです
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灰色猫
東北で絶えた命に鎮魂を宮沢賢治の詩集を愛す
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灰色猫
晴れたなら磨きにゆこう沢山の勇気をくれたニーチェの墓を
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へし切
深々と雪はこころに降りつもる 侘しこの身は なほ 沈沈と
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白彗
ビニ傘に 雪結晶の デコレーション 静かに変わる 冬の万華鏡
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