うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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ＫＥＮ
いかづちの遠音響けば薊野に降り立つ鳶も雨を待つかな
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千映
風鈴の音の涼やかさそれさえも物悲しいとこころが叫ぶ
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吉野 鮎
たどたどと蟬鳴き初める文月朔あかときの風ゆらす風鈴
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ＫＥＮ
さまよへば野もせの色のとりどりに唐人傳ふ花の神笑む
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石川順一
藤の木は何回も咲く藤の実ももう出来て居る大きく垂れて
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石川順一
食卓にこぼしてしまふ梅酒かな炭酸混ぜる事を誤り
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石川順一
ツユクサがもう咲いて居る猫じゃらしもう生えて居る身近な場所に
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ユキ
近づけば 身を焦がすこと 知ってても みつめていたい 向日葵の恋
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滝川昌之
信号を手前の日陰で待ちながら目を細めては逃がす陽炎
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つちだゆういち
我見たり雷雲消えゆ雨上がり陽光連れし夏の訪れ
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聴雨
ささがねの蜘蛛の巣重く水晶の数珠と化したる朝の軒先
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灰色猫
財宝の地図をなくした海賊へそっと手渡す麦わら帽子
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滝川昌之
散水のスプリンクラーは正確なテンポでかすめる蝶を遊ばせ
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石川順一
青き実がシークァーサーにも実りけりムクドリが来る雀も囀り
9
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石川順一
鳥の糞シークァーサーの葉にあればムクドリスズメ犯人誰か
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び わ
百日紅（さるすべり）枝に青葉をふきだして花見もうすぐまってくりゃれと
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ＫＥＮ
るりるりと轉生輪廻が鳴る森の千手の古木袂にうつせみ
9
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佐名木
カメラ持ち 自轉車走らせ 外へ出る目當ての夕燒け すでに日は暮れ
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バロンマン
向日葵は太極拳に振り向かずスックと立ちて陽に向かうのみ
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可不可
蒸し暑さ 誰にも見えない誰かに 昼も夜も抱かれっ放し
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