うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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コタロー
一疋の飛蝗が壁に張り附ゐて跳ねて逃げ去る樣子窺ふ
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コタロー
群がつて畑の上を赤とんぼ宇宙飛ぶことを樂しんでゐる
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バロンマン
大雨にも強風にも耐えた花桃の実がふくふくと丸い
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バロンマン
台所に大根と醬油が鎮座せり秋刀魚との邂逅を心待ちす
11
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バロンマン
カラス羽が極彩色であったなら天然記念物になれただろうか
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バロンマン
長雨の空はグレーに染まりたる たまにはピンクになってみないか
7
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び わ
雨の中こうもりさして人が行くしとしとぬれて朝顔の花
8
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詠み人知らず
薄暗き常緑林に ちんまりと無垢に生ひたる雛の錫杖
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コタロー
一人居の狹庭に伸びし朝顏の拔かざるままや花ぞ愛しき
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び わ
南天を抜いて紫陽花植え替える感謝尽きぬが許しを願う
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灰色猫
真夜中のプールに浮かぶぼくたちは月面旅行のふわふわみたい
25
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灰色猫
地球儀をぱかんぱかんと壊したら新たな地球の誕生でした
21
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灰色猫
飛んでいるタケコプターが飛んでいる誰かのかつらだけが飛んでる
25
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灰色猫
とろとろのミックスジュース味わえば桃の主張がやたら強いぞ
21
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ＫＥＮ
千年の古木に隱れ獸待つ狩人の眼はいつか詩人に
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ＫＥＮ
つるはみの落ちる音こそ寂しけれ秋の衣に心染め行く
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石川順一
法師蝉珍しいなと聞いて居るコンビニ支払いの為に家出て
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行中納言中将知師
世は寂る清きそよ風撫でるさへ 堪へぬ黄葉の秋は立つかな
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詠み人知らず
右を向き左を向いて右を向く左を向いてまた右を向く
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聴雨
降り初めの雨音に心かたむけむ午前三時のまどろみの中
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