うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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中康
珍しく トンビが群れて 飛び回る南風吹き 穴からイタチ
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中康
オキの耳 手前の山の 後ろ盾白無垢の羽 拡げる親鳥
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茂作
行く春と人まづ云ひて梅散るを 惜しむばかりにうぐひすの鳴く
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ひよどりよりこ
火喰鳥火を喰う顔の憐れさよ餓えるために火を喰うごとし
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ひよどりよりこ
薔薇窓の色に頁が染まるとき聖書姦淫殺戮の章
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ひよどりよりこ
殺す人殺さるるはずの人隔て互いに手をふる窓硝子
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継海
「かぐや姫」ジグゾーパズルあと十秒 今宵満月 卓上へ呼ぶ
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びわ
弥生月日にちは過ぎて春の道桜満開菜の花もまた
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夕夏
いんふれでしょうひぜいえきあっぷしてかんげんばかりくちよりいずる
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天野まどか
むせて吹く飯粒拾い食わんとす米も高価なこの世思えば
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天野まどか
春日射しきらきら埃が舞っている在庫を吐いた空の倉庫に
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天野まどか
抜いた歯の跡の隙間の暗がりを見せて笑えば日も翳りゆく
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横井 信
道端につくし顔出す春の陽のほんのり温い週末の風
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一秋
温みゆく酷冬の水洗顔の指に確かめ老いの顔見る
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Aquarius
辛うじて考えることできるけど自分で思うことはできない
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ななかまど
春の日の絵画となってしまうまでなごり雪乗すオオイヌノフグリ
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茂作
來てみれば先に參りし人のあり まだ濡れそぼつ奧つ城の石
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中康
いよいよに 植木の囲い 雪吊りも外して春が 来たかと桜
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中康
いよいよと 明るき朝の 春分に静心なく 好い予感がし
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舞
彩りの袴の和服背の清し卒業式の乙女らの咲く
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