うたの一覧
(カテゴリー:挽歌 並び替え:新着順)
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詠み人知らず
先輩の訃報が新聞片隅に大学時代ジーパン勇姿
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波江究一
辛夷散りかかる墓邊は沈丁の香たち踏みてぬかづく犬ふぐりの花
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詠み人知らず
じぃちゃんの 形見のミルがうなってる「朝寝坊すな!ちゃんとメシ喰え!」
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只野ハル
十分の一の時間がふたりの日々を記憶に変えてしまってく
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詠み人知らず
白雪を 傍らより 眺め居る 咳をすれば 白に赤ぽたり
1
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詠み人知らず
葬儀屋で 珈琲オーダー二人分 「?」疑問符打たれて「祖父の分です」
5
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詠み人知らず
振り向いて「まだついてくる?」と微笑みし君の膝まで琥珀の水面
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あみー
晴れおとこ一人失い九州の北部で記録的な豪雨が
2
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上総
落陽の落ちる間際に炎立ち命散るとき生きるを識る
4
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詠み人知らず
人の道 歩み終へた 人逹は 春を待たずに 靜かに逝きし
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宇津つよし
気がつけば週に一度は墓参り 喉元過ぎずに低温火傷
2
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那珂由比
陽の下で汗滴るまま花を差すごめんよ僕は生きてるみたいだ
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那珂由比
渋谷駅前交差点人でないはずのあなたを見つける真昼
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那珂由比
あたしには飛べない場所へ飛び込んだその水しぶき乾かないまま
6
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螢子
どれくらい生きられるかなんて誰にも解らないんだ神様が決める
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おぢ丸
君たちの命の記憶を刻まれて毎日を生きる 時が来るまで
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紫苑
奥津城に植えし水仙根づきおり 彼岸に春を告げよその香で
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紫苑
残酷な神の手を以て芽の出でぬ枯れし植木を間引き始末す
1
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美紗
平等院 人の思いの 涯てまでも 極楽浄土は そこに在りけり
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詠み人知らず
窓辺から小鳥が怒鳴る「シャンとせぇ!」天国から来た おじいちゃんやね?
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