うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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灰色猫
しんしんと降り来る雪に埋もれつつ地球の底で死ねない魚
6
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うすべに
吹きだまる枯葉にうもれて春を待つ 淡いみどりに綿毛きらめく
12
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海野 冬雪
透き通る冬夜の白金いきものを赦さなぬような視線で光臨
1
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痴光山
ジョウビタキ、目白、セキレイちびたちの 木に地にきびきび春遠からじ
6
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笹舟
凍て風が霜を織りたる白妙の 衣に散らす有明の綺羅
4
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継海
日陰から伸びる水仙まだ早し細きの茎に花一つ付け
6
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うすべに
起きなよと雨戸揺らせる風の音 七草がゆにあたたまる朝
9
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つばす
六甲の颪に吹かれた奴凧 くるくる回いて所在なさげ
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茂作
木枯らしの吹きあつめたる落葉かな やがては歸る土のふるさと
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中康
山寺で 息も凍みいる 岩肌に吹雪吹きつけ 松が佇む
5
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兎桃
寝床から戸外に耳を澄ましたり雨の気配は有り難きかな
6
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うすべに
降る雨に玉水ためる南天の くれない滲む灰色の空
11
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海野 冬雪
厳冬の落日早し残映や染められながら去りゆく雲かな
4
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夕夏
しとしととふるいちがつのあめもようはるのおとずれはだでかんじる
4
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痴光山
冬陽突く畑の大根の葉の列は 成人式に競ふアップヘアー
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☆相市 思咲 ☆
星ほしき心地も三日に降りやみてうつつの雨音しとり受けいる
2
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月時雨
黄昏の空色づきし紅や もう暮れるのか今日もまた。
5
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兎桃
五日宵薪を求めて出て見れば真冬の空にオリオンは冴ゆ
8
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うすべに
ふゆ枯れのやぶをほんのり赤らめて つぼみの房の揺れるひだまり
10
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継海
昇り来る日の出探すや乗り遅れ午前十時の窓辺に居れり
5
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