うたの一覧 (カテゴリー：学校 並び替え：新着順)
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角谷守
前線を持たぬ熱帯低気圧ペンを走らす放課後の風
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角谷守
平泳ぎ測定会で最後まで残ったあいつの変な息継ぎ
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角谷守
年の瀬に一筆書きを知る我の学習帳にゆがむ星々
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朔夜
夢ばかり追っかけてても飯食めぬ見切りを付けた高三の冬
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千映
暇見つけ恩師に便り書く吾に喜ぶ狸顔浮かんでは消え
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夢士
台地揺れ白線かすむグラウンド薬缶の塩みず気付けの薬
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内藤芽亞
隣の子から借りた歴史のノート 殺の字だけが艶やかな黒
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千映
二十年経てトーテンポール撤去され造った子達も子の親となる
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中村
部活辞め彼は落ち着き隈を持つ へたれた制服燃える第二ボタン
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詠み人知らず
陰口で常識ないの！と叫んでるそんな貴方は 常識人です？
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銀
「帰りたくなぁい」鼻のてっぺんを赤く染めればホットカルピス
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角谷守
画用紙とハサミとのりの世界からペンが生まれて点が生まれた
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角谷守
カリカリと床を読み込む竹箒ふわっと舞って卒業の日
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角谷守
中庭は哀しからずや壁面の卒業製作あめにうたれて
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斎藤漁火
短夜の明ける青さを呑んでゐた手足のもげそな乙女十四
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せみど
銀色のフィルムの上に晒された板チョコだけが私より下
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内藤芽亞
くやしくて赤白帽のゴム噛んだ 卒業の今ゴムの匂い嗅ぐ
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詠み人知らず
お守りの鉛筆一本貸したげる回答用紙に丸を付けてこう
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ふじこ
桜とは咲くとも散るとも言えるもの根深く広げ時を待つべし
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藍子
テスト前机の掃除したくなり受験の時の美しきこと
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