うたの一覧 (カテゴリー：挽歌　並び替え：新着順)

詠み人知らず麗月や翠波の峰にけぶりたつ君かなしみのやまじ風吹く 25 もっと見る
詠み人知らず仄路照らす前照灯往く手の屍ぞ黄泉の坂路往く先に絶望ありて 1 もっと見る
舞　また今日も知る人の逝く大空へあとひとたびの桜待たずに 11 もっと見る
安奈一目惚れしたり安くて買ったりで化粧品の山が睨みつけてくる 3 もっと見る
紫苑なまぬるき春風ひたす宵闇に縊れて儚なももいろつばき 18 もっと見る
詠み人知らず枕邊の避妊具空虚しく捨て去られ浴室に響く胎児の聲 1 もっと見る
詠み人知らず柊の葉の清らかな露として濁世の身は春に消なばや 11 もっと見る
詠み人知らず朝には儚く消ゆる露なればせめてはぐくむ花もあらなむ 10 もっと見る
詠み人知らずやがて逝く身をもろともに散る花はふたたびめぐる春のやくそく 8 もっと見る
詠み人知らず命とはやがて大気に還りゆく青い蝶々のつかの間の夢 6 もっと見る
詠み人知らず心なきタンパク質の塊もやはり死ぬのは恐ろしきかな 5 もっと見る
二斎春草の風のそよぎに微睡みて永久につづかむ搖籃の夢 10 もっと見る
詠み人知らず白き偽善の塋域に痴人の骸は微睡みて懸想の女を呼びたらむ 2 もっと見る
空蝉いくばくか残れる時間を数えつつ技成し果てるまでの魂 3 もっと見る
加祢雲居なす君と我との別れ路のその紙一重はさがにやあらむ 17 もっと見る
恋花口元はマスクし笑顔で「ありがとう」笑目が語る「お前殺すぞ」 4 もっと見る
詠み人知らず血の通う君が頸に指添えし時我既に亡き者を識る 1 もっと見る
詠み人知らず緑門に絡む荊贖いの基督の磔刑茲に在りや 2 もっと見る
詠み人知らずお別れは後悔まじり傘の下許せよ、と顔みぞれに撃たせ 6 もっと見る
詠み人知らず寒き春雨ふる夜にいねかねつ明けては愛しき淡雪の空 24 もっと見る