うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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山桃
われらまた世にさきがけるさくらばなほころびさける修羅のやまなみ
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高野鴨
救難の 任に殉ぜし 勇士あり 悼みて思ふ みちのくの夜
3
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只野ハル
思い出は泥に埋もれたアルバムの皆が微笑む写真の中に
7
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卯月
安置所の名簿に未だ名をみとむ「４ヶ月」児に遺族はありや
8
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恋花
ウタを詠みされどウタわれず散り逝くさながら折り込みチラシの如く
4
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ふきのとう
二十日経ち支援の輪広がるなかで笑顔見えれば春の兆しに
9
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光源氏
のどかなる水面にうかぶ春の月心靜かに君をしのぶる
17
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薫智
本当は「さみしいよ」って言いたいよこの世界ではもう会えなくて
8
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悠々
恋人の弾くソネットを聴きながら最後の晩餐パスタを茹でる
16
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染季
忘れても忘れられないあの日にはなくした人がまだ生きている
7
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治兵衛
浜を悼み夕餉の膳の湯気の中ワカメなしワカメと豆腐のみそ汁
3
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車男
望みなく生きゆく我の余命をば夢断たれたる人に届けよ
26
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詠み人知らず
蒼天に見えぬ光の届く日に地にて我らは十字を切らん
9
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高野鴨
海ゆかば 水漬くかばねぞ 思はるる 万葉の悲傷 ちかき春かも
3
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治兵衛
搾っては捨て 捨てては搾る乳牛のなお張る乳房は語り「生とは業」
6
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高野鴨
蝶の羽 北を指してぞ 進みゆく 御霊に会はば 告げよ悼みを
4
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詠み人知らず
春かすみ世には憂き身をもろともに消えなば消えね風のまにまに
15
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ケンイチ
或る春に酔ひ惑ひたるわが恋も懐かしき白浪の松原
11
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詠み人知らず
蘭香る部屋の一隅に屍体あり腐蝕し往く様を看取る我も亡き者
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治兵衛
生貝秋刀魚 若布鱶牡蠣三陸産 慈悲も無慈悲も海から来たと
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