うたの一覧 (カテゴリー：仕事 並び替え：新着順)
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桜園
久方に朝から仕事の依頼きて桔梗を活けて客人を待つ
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まがね
その人の苦悩背負いし歌を読み手すり得たよにヨッコイショと立つ
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たんぽぽすずめ。
下車できる駅在る幸に背を向けた自分が巡る山手線かな
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たんぽぽすずめ。
踏ん張りが効かない時は胸元のルビーの意味の慈愛を信じ
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聴雨
穏やかな迎へが早く来るやうに代筆の手をふと止める声
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まがね
人は皆上手に世界を回しててできないあたしはしがみつくだけ
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恣翁
窓際の机に凭れ 遠雷を 閑持て余し 聴ける此の朝
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まがね
本当に駄目な奴だと思う夜優しい気持ちで花に水やる
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ichiei
にまにまとしまりなく笑む人を見て嫉みがきざす雑踏の我
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海鼠
あれをやれ これをやれとか言われても 何がしたいのか わかっていない
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詠み人知らず
ああすでに始まっているサザエさんあれもまだだし明日は来るし
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inosann
赤青しか点らない信号の如き指示降り注ぐような営業現場
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たんぽぽすずめ。
宜しくに応えて客が笑むまでは身を粉にする重き宜しく
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たんぽぽすずめ。
酷使して悲痛な腰に打つ針は歳にも染みて嬉し悲しや
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たんぽぽすずめ。
木と草を苅りたる罪に湧く汗が揺れたち我はお香の如し
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たんぽぽすずめ。
刈り込んで申し訳ないだが脇の庭は青いぞがま蛙殿
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たんぽぽすずめ。
今日晴れて明日が在るさを成し遂げて密林だった庭もすっきり
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慶心
卑しさと 憎む心を 捨てざれば 醫師には なれじと云ひし醫師逝く
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たんぽぽすずめ。
梅雨雨に湿度九十ほど在りて合羽の中も汗の土砂降り
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たんぽぽすずめ。
土砂降りに撤退したが草刈りも伐採だって明日が在るさ
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