うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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青き銀椀
鷹おのが翼見てその目で見つむ幽玄の空へやがて飛び立つ
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うすべに
こうもりの出番は日暮れの影絵劇 子供のころの賢治の童話
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灰色猫
織姫の織る衣よりほころびる光の糸が夜空を流る
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灰色猫
ピョンピョンと虫けらたちがおじぎして我にことわりトマトをかじる
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Aquarius
暑かった夏は彼方に過ぎ去って揺れる週末朝晩夕
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へし切
秋雨に ほなさいならと夏はゆく 読書に耽る秋はすぐそこ
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風小僧
未熟なる相聞歌のごと痛ましく無花果の芯は朝焼けている
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凌霄花
遊歩道柴栗コンと落ちて知る秋の気配を朝な夕なに
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うすべに
幕をひく夏のくまぜみ暗転で うちの庭にも法師ぜみ鳴く
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里香
夕立の 湿りと日差しに 耐えかねて せつに尋ぬる 秋の初風
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滝川昌之
いがの中 育ち始めた三兄弟 押し合うまでにはまだ秋浅く
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千映２
パンジーのこぼれ種から元気よく暑さに負けず花あちこちと
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千映２
冷茶からホットに変わる分岐点二十三度がスタート地点
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千映２
遊歩道根の大きさに地割れする住人の歳も大木となる
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青き銀椀
秋風の都会のビルにもつれては宛先の無く吹き惑ひける
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風小僧
海にドルフィンの群れ丘には羊、きらめく朝に平和危うし
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夕夏
うくらいなげんぱつによるひがいとはへんせいふうにはこばれゆくや
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うすべに
あぜ豆のみどりの列に夏休み 虫とり網の最後の行進
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滝川昌之
ドングリの出来を気にして枝渡り 栗鼠の巡回 蜩の中
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なりあきら
常磐なる 松が川辺で 揺れるとき 川波立って 水面が揺れる
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