うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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凌霄花
秋ゆらり洗濯びより縁がわで寝ぼけまなこの猫の愛らし
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へし切
西方の空は茜に 夕焼けの浮かぶ山際 秋の夕暮れ
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灰色猫
愛刀を抱いて眠る武士のようスマホを抱いて眠れるぼくら
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うすべに
くっきりと北の空からちぎれ雲 上着うながすふうの木の赤
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滝川昌之
冠雪に遠目に判る登山道 富士山頂は紙垂を巻くよう
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へし切
寒風に 黄金に染まるイチョウ葉の 並木は秋の色深みゆく
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凌霄花
セピア色に書棚を染めて新聞の切り抜きファイル仲良く並ぶ
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灰色猫
慰霊碑に花瓶を置いておきますね君が心を活けられるよう
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うすべに
肌寒くまちはセピアのつづれ織り メタセコイアから異国の香り
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滝川昌之
肌寒さ無理して夏の装いのごとく危うげヒルガオの蒼
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凌霄花
秋風に天馬のごとき雲流れ野辺に気高くささりんどうの花
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灰色猫
秋なのに海はこれほど青いのか向こうで夏が待っているのか
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うすべに
すみきった光儚く ささやかななきらめきこぼす荻の穂の海
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滝川昌之
西窓のゴーヤ掃えば入り日入る寝床失くした蟷螂が出る
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ぬばたまの
紫微星は入りたる宮をめぐりゆき孤高なれども凛と輝く
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みっさん
玄関に入る私に伴ひて金木犀の香りも部屋に
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みっさん
散歩道甘き香りに見渡せば金木犀の光り輝く
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恣翁
黄昏の濃き堀の面ぞ 寒々と 鉛色にし光りたりける
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うすべに
ゆっくりと杖を見おくるはなみずき 夢のたそがれ赤をふかめる
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灰色猫
Ｉｐｈｏｎｅのアラーム音にこほろぎの鳴き声ありと知りし晩秋
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