うたの一覧 (カテゴリー：仕事 並び替え：新着順)
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紫苑
おくれ毛のつと垂りくるをシニヨンに梳きこみ思ふけふすべきこと
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inosann
目眩おし客先でかける言の葉は枯れてはらりと落ちるがように
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詠み人知らず
良き春の来たらむことを祈りつつ迎春シール菓子に貼りゆく
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五穀米
室内をカラークリップで飾りしは心の中の少しの余裕
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inosann
「もう少し早く来れば」と客かえす優しさ悟れぬ愚かか吾は
7
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舞
我が家へと持ち帰るべきものならず酒に流して今日を忘れる
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詠み人知らず
洗濯機毀れ数日からころも手洗ひしつつ主夫のあけくれ
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詠み人知らず
数滴のレモンのしづくクリーム煮をきりりひきしめ甘美の調和
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詠み人知らず
優劣を決めて呉れるは他人さま 過ぎたる自賛はまずいんちゃうか
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inosann
老い客の入院訃報多くして水の流れと受けても寂し
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らてん
強がりを拗らせ 意固地なる三十路 女性の自立 虚しさ積もる
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吉奴十三世
これだけは知らぬが仏知らば獄 それでも見たひ人事のファイル
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祐鈴
「ありえへん」そんなん言うても現実にあり得たんやから、しゃあないやんか
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inosann
玄関の「良いお年を」に にこやかな素っ気ない客も親身な客も
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詠み人知らず
主夫湿疹勤勉の指いたはりて手袋をはめ皿を洗ひぬ
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五穀米
四千円出して電動ドライバー俄か職人腕まくりして
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五穀米
三十分遅刻を許せクリスマスイブの仕事はミサの後から
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にんぎょおとこ
ため息の たばこをふかし 散歩道見上げた夜空に オリオン笑う
5
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詠み人知らず
断末魔の悶えとともに機関止まるひとつの家電の終焉かなしも
3
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五穀米
外回り差し詰め深夜の珈琲は瓶からさらさらお湯に溶かして
6
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