うたの一覧 (カテゴリー：仕事 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
遮断機のあちらは驟雨。立ちん棒の私を廃棄して翳る町並み。
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詠み人知らず
なにひとつほんとのことを書いてない履歴書を持ってバスに乗る
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詠み人知らず
ミキサーに青菜を砕きとろとろのクリイムスウプ翡翠のしづもり
4
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詠み人知らず
ロオズマリイ葉を焼きこみしクツキイを愛でつつ袋に詰合せをり
5
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からしニコフ
三が日ハローワークの駐車場飛べよプロペラ飛行機高く
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五穀米
アイポッド日誌のページ開きつつ正月というわけではなくて
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五穀米
表現はすれどもあえて訴えず女人に首輪を付加する絵描き
4
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五穀米
繋がれて何を誇るやおみな等の利用価値ある長き髪の毛
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祐鈴
門松に忙しかった花屋前、余りの竹と小さな葉牡丹
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詠み人知らず
はつはるの寒き厨の水を汲み雑煮の出汁をととのへる朝
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詠み人知らず
黒く光る鎌倉彫の重箱につましき菜を詰め合せをり
5
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詠み人知らず
胡麻豆腐作らむとして葛練れば透明度失せつつ粘度を増せり
3
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あき
先輩がインフルエンザに犯されて事務所はわたしひとりのお城
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詠み人知らず
煮豆作りこんにゃくを炊きしいたけ煮て冬の厨はにほひの饗宴
6
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五穀米
空間のあちこちにある我が部屋に入れ子に箱や袋を仕舞う
4
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五穀米
我が部屋の守護神弁財天様に感謝のお絵描く年の最後に
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五穀米
大晦日昆布も豆も煮ざれどもシーツと寝間着の替えを用意す
2
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詠み人知らず
蒔きもせず紡ぎもせずに生きたしと思ひながらもパスタ茹でをり
4
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inosann
餅を食み匍匐前進するような今年を想う 客先の庭で
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詠み人知らず
黒き豆白き豆を水につけおきふくらみゆくを時かけて待つ
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