うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
雨過ぎて鈴鹿峰遠く虹がたつ誰かが訪ねてきそうな眞昼
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島祝
虫喰ひの宇宙の錦を眺むれば遠く織りだす夢はうつし世
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詠み人知らず
望遠レンズ通して息を詰めて見る白鳥羽根をおさむるところ
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芳立
八十年に見聞くは宇宙のひとつぶの地にこそあれ春は花咲け
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神谷あを
幼き日通いし路のそのさきの梅の園にて田楽を食む
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神谷あを
手のひらを柔らにひろげ匂い立つ白きほとけの住まわす木蓮
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詠人不知
満城の春臨むるは高楼の華に傾く一掬の酒
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ケンイチ
浅みどり風薫る嗚呼自由とは斯くも軽きか川面のひかり
10
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蛙の庭
濠端のやなぎさみどり陽を浴びてわれにも輝くもののあるらし
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詠み人知らず
白鷺の身構へて水面に羽ばたきて翔つとき黒き足垂らしゆく
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芳立
とりがなく東京の春高輪の杜の浪士を訪へやうぐひす
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浅草大将
春日野を焼きし煙の立ち消えて霞のしたに萌ゆるさわらび
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浅草大将
鳥が鳴くあづまの春もたけなはにいまだ聞こえぬ鶯のこゑ
10
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大河千紋
ささがねの雲居はるかな雷神の百伝ふ音や千代に響かむ
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詠み人知らず
黄色の月の光に穗薄が土手になびけり川を隔てて
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リンダ
カラスさえ孤独の森をさまよえずネオンきらめく街中に住む
6
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リンダ
一対のカラス鳴きおり電線で空を仰いで何を語るや
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浅草大将
分け入れば微か聞こゆる音羽山はや解け初めし滝の響きか
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浅草大将
ゆく舟の櫂に流れはみだれ川飛ぶやしぶきも花のさきぶれ
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只野ハル
農家を見守るように立つ木蓮の花朝日の中白く咲き
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