うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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笑能子
空模様先触れ見事に裏切ってされど心を許せはせずに
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恣翁
明け遣らぬ 朝靄の中 群舞する 幻想的な 山毛欅の樹々たち
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恣翁
鈍色の 黴雨空映す 池の上の 濃緑匂ふ 猛きもみぢ葉
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恣翁
窓越しに 機上から見る 種子島 梅雨の晴れ間に 青く染まりぬ
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加祢
描きかけのあぢさゐの絵を見るやうに色重ねるも薄き箇所あり
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浅草大将
その昔の取り柄捨てたる湊にて海を見つめてゐたりあの夜
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日央
砂浜に残る足跡一つずつ君と歩いた夏が近づく
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詠人不知
一觴もまた如からん乎 此の時の偶然として迎えうる今
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詠人不知
壺中天 朝に酔うて伏す夕 酒中の影と山公の帽
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詠人不知
一献を受くる太白 漢宮の常娥に賦する清平の詩
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詠人不知
暮れなずむ漸う空の蒼然と色まさりゆき天辺冥し
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やねうらねこ
山なみが墨絵のやうな朝われは陰影の濃き静物となる
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詠み人知らず
梅雨曇の覆う地上に這う音で今ジェット機は地を離れたり
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まるたまる
ベランダの花らと風に吹かれてるゆらゆらゆらり梅雨の晴れ間に
9
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海苔衛門
雨が降る 葉を打つ音は ひたすらに君は知らずや 眺むる我を
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恣翁
窓つたふ 雫に滲みし ネオンの灯 紫陽花のごと 色變はりゆく
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恣翁
まひるどき 簾透した 中庭の 石榴の花ぞ そのみ明るき
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恣翁
雨近し 家路急げと 少女風 蛙も鳴けり ケエロケエロと
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恣翁
仄暗き 石の間の 紫陽花も 色それぞれに 想ひありけむ
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聴雨
一条の光さしたる野辺の花珠玉のごとき昨夜の雨かな
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