うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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沙久
南から「おいで」との声 こちらでは 「行かないで」という 板挟みの吾
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車海老ナリス
くれなゐのかりたる光かがよへばたゆげにこぼるる身のつらきかな
4
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只野ハル
三十五度買い置きのバニラバーを三本続けて食べる午後
11
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海恵ふきる
土砂降りに傘で斬り込み駆け行けば喪服に変わるセーラーの紺
4
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美津村
薄曇リ暈ある月の右下に淡き光もつ夜の飛行雲
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千映
シャーシャーと鱧の骨切る音がするコンチキチンの流れる街に
11
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恣翁
客帰り 空しき部屋に 酒尽きて 夜風入るれば 月ぞ訪ひける
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絮谷新
猿廻し猿逃げられて残りたる手廻しオルガン奏でるワルツ
13
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林林
田の中の林の陰に涼む如金魚とめだか売る小店あり
20
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秋生
空と海 １ピースずつ分けてゆく きみはぽつりと「神様みたい」
5
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ながさき
釈迦・多宝・上行菩薩 相承の 妙法華経は 闇夜を照らす
15
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千映
どんよりな梅雨の一日むしゃくしゃはカラオケ３曲歌いスッキリ
11
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片井俊二
日焼けしてハイソックスがずり落ちた女子高生は夏雲を連れ
8
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詠み人知らず
月面でワルツを踊れシャンゼリゼ通りはバニーガールで溢れて
2
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詠み人知らず
風香るひたすら何かを追ひかけて陸上部員ら荒野を目指す
2
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秋日好
手動式かき氷器に使われた氷塊はもう手に入らない
6
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林林
氷柱に閉じ込められて咲く花は至高の姿しばし留めん
6
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松本直哉
短調にシチリアーノを吹くひとのはつかにくぼむ白き片頰
11
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いわなおいびと
人は皆失敗をする権利持つ反省という義務伴いて
5
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いわなおいびと
経験がなにより大事と人生訓記す文庫本買わずに閉じる
2
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