うたの一覧 (カテゴリー：子供 並び替え：新着順)
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からしニコフ
ふかふかの布団と林檎コンポート娘が「しあわせ」と呼ぶものふたつ
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片栗粉
仮死産の君は疑うこともなく思春期となり生きるを惑う
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詠み人知らず
寒のきはみ風ふきすさぶ暮方に汝はうまれたり産声たしかに
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詠み人知らず
ちひさな子おひざのうへにのせましてゆあーんゆよーんゆれてゐました
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遠井 海
彼方まで突進しそうな子をつなぐ手 あと何年こうして歩く
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詠み人知らず
体育と図工大好き葱坊主いまは早咲きの梅のごとく
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詠み人知らず
ぬばたまの髮をうなじの丈に切り天使の輪もて春を呼ぶ娘ら
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詠伝
百日の姪を寿ぎパプリカで冬のサラダに花のあしらい
7
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みなま
追い込みの娘は辞書やアイフォンをひらくことなく母に尋ねる
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詠み人知らず
ただ君が元気で大きくなるように 願ってつけた名前なんだよ
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詠み人知らず
拘束の数週間をたへぬきし健やかな脚そつと地を踏み
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片栗粉
生まれたる目的はまだ見当たらず産みたる者を生かす毎日
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詠み人知らず
経血に染まる下着を黙黙と洗ふ長女よ幸あれとねがふ
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詠み人知らず
着ぐるみと目が合い何故か怖かった幼い泣き顔ふと蘇る
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浅草大将
少年が空にはなてばちはやぶる紙飛行機はゆきてかへらず
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らてん
暗闇を照らすは裸電球の見つめる先の安堵の君よ
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詠伝
衒いなくするする君から湧き出づる言葉すべてが口語自由詩
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南美帆
冷えこみし夜の幸せ六歳の娘の温もり抱きて眠れば
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想野
いいわけもずるさも「別に」も大人への道と思えり言葉飲み込む
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葵の助
子が帰宅する母親が見ることのできない数時間を背負って
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