うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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彩香
夜の道 一人歩けば 虫の聲 微温い風だけ ポッケに詰めて
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海ぶどう
香水に金木犀ってあるけれどやっぱりそれは秋に嗅ぎたい
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積 緋露雪
何かから追はれるやうにゴキブリが一目散に走り逃げ行く
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千映２
お茶席に活けられシャリンバイの花目立たぬように客人に添う
4
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つばす
畑に咲くアヤメは少し寂しそう 菖蒲のような華やかさがない
3
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詠み人知らず
浴室の窓越しに降る雨粒をシャワーと共に流せたのなら
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うすべに
さっそうと梅雨のはしりのしろい雨 葉音かろやかあじさいを打つ
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へし切
春くれて里の緑も薄く濃き 今日よりかはる夏色の街
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武蔵野
心なき 身にも哀れは 知られけり 紫陽花芽生え 梅雨の朝顔
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恣翁
烟るがに 雨脚につれ薄く濃く 変はる緑し 眺め飽かめや
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彩香
潮の音 心の海は 荒れ果てて 凪た砂浜 歩む追想
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び わ
ふっくらと柏葉紫陽花美しく静かに飾る雨の降る庭
5
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うすべに
降りだした雨にうたれて所在なく 道にころがる青い梅の実
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スヌーピー
来る人に雨の様子を尋ねてはベットで思う梅雨の近きを
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広葉樹
前線が山降り来らし生垣にふたつ、みつ、よつ梔子の花
8
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彩香
入梅の 訪れ感じる 昼下がり 曇天見つめ 明日を占う
3
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うすべに
柿の葉のつやのまぶしさ 眼を細めみのりの秋にみがまえる夏
8
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恣翁
海面は 重油を流しつるごとく 不気味なまでに黒々と凪ぐ
8
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かを３
アスファルト割って芽を出す野の草の見えない根張り我いかほどか
4
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彩香
鳶色の 虹彩写し 手鏡は夏の陽射しを 影に落として
6
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