うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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へし切
一つ木に紅白の花咲かせたる木瓜はのどかに春を招きおり
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恣翁
山里を昔のままに封ずがに 夕靄淡く立ち籠むるかも
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うすべに
梅ひらく南都に春をつれてくる 雪のかわりに火の粉ふる夜
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継海
おぼろ月東の空に白くありそれをも隠す長き雲来る
7
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千映
樹を低くしている住人低くなる歳重ねるとなぜかどんどん
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一秋
束の間の遠く遙かな春雷に小さくそよいだ白き水仙
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兎桃
陽は翳り店のテラスに鵯降りて石の隙間の水を掬えり
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ひよどりよりこ
好きな人やすらぐ庭にチューリップ運びこまれてかどわかしのよう
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うすべに
枯れ色の山にふわりとわたぼうし 黄蘗の萌える春は来にけり
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継海
影武者の畝も幾分高くなり葉丈四寸伸びた分だけ
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びわ
丘金花黄色に咲いて吾を惹く歯医者の帰路で美しさ増し
4
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秋日好
閉じる傘離れる肩に目を覚ます低い温度の流れ込み来る
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白雨
花開く梅を日ごとに見上げれば散るを惜しみし日が増えにけり
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うすべに
来年はもう高校へゆくきみの 祈りとどけとかもめ横切る
10
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痴光山
里山を往けばそこここ枝垂れ梅 行きつ戻りつ春の闌けゆく
7
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ながさき
厳寒の 冬を耐へ抜き めぐりくる 弥生のひかり みちのくの春
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たく
草木より 短き命 薫風に 散りてまた咲く 花と人とは
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うすべに
みつばちの羽音のうねり ひそやかな春のけしきのまどろみ誘う
10
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千映
右左交互に足の出ることが後期高齢幸せの日々
6
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痴光山
台地より急上昇の揚げひばり 圧しくる春風に耐えて耐えをり
5
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