うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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ichiei
蠅集る市場で求めた果物は舌にも鼻にもひりりと甘い
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潮月繁樹
滿天の星見上げれば不條理も許せてしまふ我も星屑
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紫苑
誘はれて身をひらくごと春風にひと枝ぐるみ山桜桃くれなゐ
13
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安芸
キュウリよりちょっと太くてヘチマよりちょっと小さいズッキーニかな
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みやこうまし
天領に咲きてこそ映ゆ糸桜しだれて咲ける臣の床しさ
7
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小林道憲
春浅き道の辺に咲く菫草しかし短き花の営み
6
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思恋路
化粧水つけて沁みるは鼻の下赤きそこで知る春の訪れ
3
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ichiei
昼ひなた三色すみれの鉢植えに今年の蠅がじっとしておる
5
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詠み人知らず
鶴帰るおとぎばなしにあったごと吾泣き濡れて亀とにらめっこ
3
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海月
てちてちと稚児の歩みで花咲かす桜前線異状ナシ
1
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潮月繁樹
潮騷に鰯の匂ひ流離ひて野良猫過ぎる夕凪の街
11
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みなま
鉢植えのニオイスミレも咲き出して懐かしい唄口ずさむ午後
13
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詠み人知らず
まだ眠い飲食街の夜明けには 疲労が路地に浮き出している
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紹益
春弥生 入学式は まだ早い 桜散らすな 花の嵐よ
8
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南 骸骨
俯けばタンポポの花こんにちは靴底辺りに早い春が来
8
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ふきのとう
春風はほのかと匂う梅の香をバス待つ我に届けてくれる
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只野ハル
梅に杉桜に檜の花粉飛び花の季節は涙目の日々
1
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詠み人知らず
春めゐてのどけき風はとりどりにつぼむ花へと息吹きをかくる
23
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紫苑
やうやくの春ききをりぬ連翹の花あかりするゆふべの路地に
10
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falcon
をとめごの髮に戯へて街路樹の木の芽春風そらにたゆたふ
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