うたの一覧 (カテゴリー：子供 並び替え：新着順)
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松本直哉
かぜつよくガラス戸ゆらす十月のゆふべにいましうまれけるかも
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松本直哉
てくびには識別のタグつけられて吾子のねむりし新生児室
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松本直哉
分娩ををへしわぎものおほどかにゑまひしこゑをきけばうれしき
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松本直哉
ふたしかな肉塊として吾子だきしゆふべよりはやはたちすぎにし
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松本直哉
給食係の白き帽子をかぶせられ分娩室につきそひし夜
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葱りんと
痛かった注射のあとのごほうびに 「いちごオレ」が甘くしみこむ
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葱りんと
インフルの 予防接種を受けに行く 泣き声ひびくは 秋の風物
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松本直哉
日曜日なれば十歳のむすめごは鏡のまへに紅をさしをり
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みなま
ドナドナの子牛の目をした子を叱りハンドル握る月曜の朝
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リンダ
「ただいま」とぶっきらぼうな声がして顔を確かめ味噌汁の湯気
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詠み人知らず
くちびるを すぼめては吹く 幼子の 音なき笛を 鳴らさんとせり
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詠み人知らず
飛びて来ぬ 数羽の鳩が 囲みたり 地をついばみて 女児は動かじ
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松本直哉
発熱のときは二重のまぶたとなる子を愛しみて氷をあてつ
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葵の助
残念なことに芸術ではなくてうちの子の絵はただの落書き
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詠み人知らず
水色が 一番好きな 女児なれば 赤は嫌いと ランドセル選び
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松本直哉
試験前なやむむすめに幾何訊かれこたへあぐねて夜ぞふけにける
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村上 喬
秋の日の終わりに漂う秋刀魚焼く匂い促す家路につけと
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あかる
朝冷えに目覚めた朝はさえずりも祝うが如し九つの秋
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詠み人知らず
そろばんもピアノも塾は嫌いだと 家計気にして 勘のよい子ね
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詠み人知らず
柿の実が いくつかついた 枝を持ち 一つだけよと 女児が分けてゆき
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