うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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西村 由佳里
表には 出すことできぬ 悲しみを ごまかすように 空が泣きおり
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潮月繁樹
傘溢る抱く思ひを引きずりて邪心鎭める霧の鞍馬路
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りゅう たいせい
しとしとと降りゆく雨の音がして目覚めし時の風のすがしさ
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アキラ
じめじめとした天候も梅雨なれば雨しとしとと車をたたく
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KEN⑥
エアコンの 不快な風に 搖れながら もうすぐだよと 黄身が近づく
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たんぽぽすずめ。
台風の雨ばかり抱く沈黙の心も癒す強き紫陽花
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詠み人知らず
初夏の夜見知らぬ花の甘く濃い香り漂う四つ角が怖い
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日向猫
宵闇も満天の星も失って街の便利は寂しいざわめき
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片井俊二
新緑が頭に触れる散歩道 背が伸びたのかと思い、打ち消す
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紀一
ほととぎす ほけきよほけきよと鳴きよるが雨の無しとて春と違ふな
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潮月繁樹
雜念を引きずり歩く夏山に青に漂ふ白雲ひとつ
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潮月繁樹
海風と醉へないけれど醉つたふり今宵も一人飮み交はします
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inosann
滑るよに霞のかかる海面に航跡たてる一隻の漁船
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詠み人知らず
凛として散れぬ椿を哀れみて風吹の介錯みごとかな
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詠み人知らず
陽は暮れてまた陽は登り僕たちは 食べては眠り目が覚め食べる
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しりか
夏の風小さき蝶を導かん花鮮やかな朝の光に
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まりこ
ほんとうにごめんねこんなに頑張って伸びたのにねぇ根鉢を崩す
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聴雨
一陣の雨さりてのち移ろへる虹のやうなる詠み人知らず
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空蝉
お昼過ぎ雨粒割れて一面に音も激しく洗われる街
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しりか
夏山に緑深まり鳥歌う明るい庭を風吹き抜ける
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