うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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みやこうまし
夏越して木々も疲れば暗緑に淀みて冴えぬ御所の林間
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せいか
挽きたてのコーヒー袋のぬくもりにわが身を愁う日照雨の中で
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日向猫
家路急ぐ人の歩調の速まりて暮れ渡る前の藍染めの空
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詠み人知らず
宛先のないかなしみを孵したらおやすみなさいロンサムジョージ
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いちにのパッパ
エアコンをつけず団扇と滲む汗これが夏だと思いませんか
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祐鈴
生物の多様性なぞ 気にしつつそっと置いたる「アリの巣コロリ」
4
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詠み人知らず
瀬戸内のコンビナートに炎あり 明日も地球は回るのだろう
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みなま
雨に感謝草木は全て蘇りスミレ、クローバー株更新す
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みなま
長雨の晴れ間であれば庭にでてバラの芽吹きに安堵の笑みが
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灰色猫
恋愛の音が聞える手鏡を雨降る夜に抱いて眠る
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たんぽぽすずめ。
石の上の水溜まりには産卵をしてはならない塩辛トンボ
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詠み人知らず
葉を枯らし凛々しく花咲く夏水仙寂しからずや行く夏惜しむ
1
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詠み人知らず
山カラス彼岸の墓を荒しめし茜の空に鳴き消えなんや
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聴雨
いつぞやの聞き逃したる呟きに似て朧なる遠きいかづち
5
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月雪花
いつの間に 蝉の音（ね）止みて 秋の風 月がゆるりと 傾く川面
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聴雨
満場の拍手のやうにゆくりなく背戸の柿の葉打ち頻る雨
5
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こざともり
通り雨 コンクリートに濃く落ちて 笑顔のように つややかに照る
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詠み人知らず
陽に焼けたパサパサの本を膝に抱く 写真のような静かな紳士
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備前 大輔
長雨を抜けて降り立つ箱の庭鼻腔を満たす姫芝の香
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詠み人知らず
夕立に生き返る葉の音のして 土の匂いは過去を引き出す
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