うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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横井 信
大雨で濁る小川をゆっくりと列車は渡る梅雨のはじまり
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天野まどか
白菜を一つ抱えて歩き居り自分の頭のごとく抱えて
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天野まどか
虚しさはからから回る風車ただ風頼み羽根折れるまで
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Aquarius
当然の如く生まれて来たりけるこの世に在るは怖ろしきかな
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ななかまど
生姜のせ絹の素肌の冷や奴夏の栞と湯上がりに食む
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草木藍
痩せこけた腕で万歳これまでの苦労忘れて今際の母は
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恵雪
段差にて転ぶ媼に母覚ゆ 支へて嬉し恩送りの縁
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音蔵 雅秀
ヒメジオン ゆらりゆらゆら 風まかせ 儚さ醸す白き花束
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音蔵 雅秀
並び咲く 百合と紫陽花 面白し 紫を背に白の浮き立つ
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音蔵 雅秀
空き地劇場 主役張る ムクの姦し 雀ヒヨドリ 向こう張るごと
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音蔵 雅秀
吾もまた 数年前に仲間入り あなたの好かぬ後期高齢者
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なりあきら
雨降れば ハトもスズメも 寄り添って 小枝に集う 夏の朝かな
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舞
真四角の地下鉄駅から見上ぐ空今日も青空乙女子翔けゆく
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茂作
如何にして敵を惑はす技を得ん からだ老ゐれば口も借りなん
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び わ
検診日疑問抱えて準備する難聴耳鳴り検査の外に
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仙人の弟子
ありがとう マッカートニー 奇跡だよ 忘れもしない 十歳の夏
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横井 信
夏草が雨の気配にざわめいて川を越えてく列車の響き
12
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海野 冬雪
鬼の子の母は鬼なり 鬼の子の父は何処へ ここにはいない
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ななかまど
夕闇にゆっくり紛れてゆくように一羽の鷺の一日暮れゆく
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舞
落日の玉響燃えて返り血を受けし如くの男の子佇む
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